「群雄割拠の戦国時代」という歴史を持つ日本では、今も魅力を放ち続ける戦国武将が数多くいます。歴史ファンなら、そういった戦国武将ゆかりの土地で提供される甲冑の着付け体験に気軽に参加するのも楽しみのひとつでしょう。一方で、一度、体験して欲しいのが、プロの手によって見る見るうちに本格的な武将に仕上げられ、映画スターさながらの撮影を楽しめる甲冑専門スタジオでの甲冑コスプレ体験。そこで出会うのは、まさに「戦国武将になりきる自分」。
撮影スタジオで本格的に甲冑コスプレを楽しむ魅力を大きく3つご紹介するとともに、それぞれ独自の個性的な甲冑コスプレ体験プランを提供してくれる撮影スタジオを3ヵ所ご紹介しましょう。
仕上がり写真の例
今回ご紹介する撮影スタジオで、実際に着たり手にしたりできる本格甲冑や小道具類は、何と映画やテレビドラマなどにも貸し出される物。
「あの映画スターが着て、あの大河ドラマの撮影に臨んだ」という甲冑を自身が着て撮影できる可能性も大いにあるのです。
しかも、カメラマンはもちろんのこと、着付けを担当してくれる人も、その道のプロ。プロの手によって、まさに見る見るうちに自分がなりたい武将に仕上げられていきます。
そして撮影現場では、戦国武将や甲冑を知り尽くしたカメラマンやアシスタント達が、ポーズのアドバイスをしっかりと行なってくれ、まるで映画スターになったかのような撮影体験を楽しめるのです。
着付け風景
もうひとつおススメなのが、着付けや撮影の際に、知識が豊富なスタッフが話してくれる戦国時代や甲冑類についてのうんちく話。
「あの武将は、ここにこだわりがあった」、「当時の戦い方はこんなふう」といった話や、甲冑に付属する防具である「小具足」(こぐそく)の名称や役割などについても分かりやすく教えてくれます。
実は今、私達が使う言葉には、戦国時代のできごとが語源になっているものが意外に多いのです。
例えば、「鎬を削る」(しのぎをけずる)。鎬とは、刀の刃と峰(背の部分)との境界にある高くなった部分。もともとその鎬が削れ落ちるほど激しく刀で斬り合うさまを言ったものが、のちに力のこもった熱戦を表すようになったのです。
撮影した写真とともに、甲冑にまつわる知識も持って帰りましょう。それでは、本格的な甲冑コスプレが楽しめるおススメの撮影スタジオをご紹介します。
戦国武将達が実際に着用した本物の甲冑を再現した物を「現代甲冑」と呼び、サムライアーマーフォトスタジオで用意されている甲冑はこのタイプです。着やすさに配慮し、鉄の厚さを薄くするなど軽量化は図られていますが、当時と全く同じ作り方で細部までしっかりと再現。映画撮影や大河ドラマにも貸し出されているクオリティの高い本格甲冑です。
軽量化されたと言っても20kgほどの重さはあり、戦国武将達が感じたであろう重量感を十分味わえます。「豊臣秀吉」、「真田幸村/真田信繁」(さなだゆきむら/さなだのぶしげ)、「伊達政宗」、「黒田長政」といった名将モデルを含め、全部で8領(りょう)から選ぶことができます。
武将名はついていませんが、「赤桶側二枚胴具足」(あかおけがわにまいどうぐそく)や「黒桶側二枚胴具足」(くろおけがわにまいどうぐそく)など色ものの甲冑もおススメです。「武田信玄」や「井伊直政」(いいなおまさ)などは、武具を赤や朱を主体とした色彩で整え、「赤備え」(あかぞなえ)軍団を編制したことで有名。
戦国時代、赤備えは強い軍団の代名詞でもあり、この赤桶側二枚胴具足を身にまとい、勇猛な武士になり切ってみましょう。また、3歳から対応できる子ども用の本格甲冑もあります。
どちらのコースも、プロのカメラマンによる撮影がメインですが、個人のカメラやスマホでの撮影も可能です。
コスプレ甲冑撮影体験コース
渋谷のスタジオにおいて、本格甲冑の着付けとプロカメラマンによる写真撮影を行なうコースです。
スタジオ内にオリジナルセットが2パターン用意されており、「座り」と「立ち」どちらの撮影も行なわれます。
着付けは、映画やテレビで活躍する役者の着付けも行なうプロの着付師が担当。見事な腕前で着付けをしながら、各甲冑や時代背景の解説もしてくれます。
所要時間 | 約1時間30分 |
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撮影データ | 全撮影データをSDカードで受け取り ※写真プリントはオプション |
料金 | 1名/13,000円 |
渋谷街中コスプレ撮影コース
渋谷街中撮影コースとは、甲冑を身に着け店内のオリジナルセットで撮影を終えたあと、甲冑を着たまま渋谷の街に繰り出し、外で撮影しまくるコースです。
現代の街中に迷い込んだ戦国武将の気分も味わえる、サムライアーマーフォトスタジオ独自の人気コース。
恥ずかしさを心配している方も大丈夫。プロのカメラマンの絶妙な声掛けで、すぐに戦国武将になりきれます。
こちらも甲冑撮影体験コースと同様にプロの着付師が担当し、着付けをしながら各甲冑や時代背景の解説を受けます。
小袖、裁着袴(たっつけばかま)の着付け→鎧、兜の装着→刀剣・太刀の装備→足袋の着付け(足袋は持ち帰り可)
所要時間 | 約2時間 |
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撮影データ | 全撮影データをSDカードで受け取り ※写真プリントはオプション |
料金 | 1名/30,000円(最大6名まで) ※1名増えるごとに10,000円追加 |
※本コンテンツで紹介している体験イベントは、内容が変更・中止となる場合がありますので、各施設の公式サイトやお電話で最新情報をご確認下さい。
Samurai Armor Photo Studio (サムライアーマーフォトスタジオ) |
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所在地 | 〒150-0044 東京都渋谷区円山町5-6 キングビル7階 |
電話番号 | 03-4330-7200 |
営業時間 | 10~21時(最終受け付けは20時) |
公式サイト | http://samurai.bz/ |
高津商会の武将になろう!事業の最大の特徴は、創業以来、日本の時代劇とともに歩んできた歴史を背景に、用意されている本格甲冑の数が非常に多いということです。全体を合わせると約1,000領ものストック。「織田信長」、豊臣秀吉、「徳川家康」の三英傑はもちろんのこと、名将モデルもズラリと揃い、基本となる「武将鎧プラン」だけでも22領もあります。
また、時代も幅広く、「平清盛」モデルや「巴御前」(ともえごぜん)を彷彿とさせる女武者モデルも。もちろん、子ども用もしっかり用意されています。他に、「大将大鎧プラン」、「お手軽プラン」、「ウエディングプラン」などもあります。
本格的な甲冑や刀剣類を映画やテレビ界に長く提供してきたからこそ、武将になろう!で体験者が着ることができる甲冑は、あの映画スターも、この時代劇スターも着用して撮影に臨んだという代物ばかり。誰が着たのかを想像しながら楽しんでみましょう。
高津商会本社の3階に撮影スタジオがあり、プロのカメラマンに撮影して貰うか、体験者自身が撮影するかを選べます。体験者自身が撮影する場合は、甲冑のレンタル代は必要ですが、撮影料はもちろん、場所代も無料です。
撮影データ | 追加CD1枚に付き1,000円 |
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基本料金 | 5,000円(3名まで) 4名以上は1名に付き1,000円加算 |
※本コンテンツで紹介している体験イベントは、内容が変更・中止となる場合がありますので、各施設の公式サイトやお電話で最新情報をご確認下さい。
株式会社 髙津商会 | |
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所在地 | 〒616-8163 京都府京都市右京区太秦西蜂ヶ岡町13番地 |
電話番号 | 075-882-7866(代) |
営業時間 | 9~17時(着付け開始時間は10~15時) |
公式サイト | http://www.kouzu.jp/busho/ |
「戦国フォトスタジオSAMURAI」は、映画やテレビでも使用されている本格甲冑を着て、映画のポスターのような写真が撮影できるスタジオです。
大きな特徴は、まさに映画スターになったかのような気分を存分に味わえる撮影と編集スタイル。プロのカメラマンとプロのデザイナーがタッグを組み、撮影した写真と好みの背景を合成。映画やドラマのポスターのような写真ができ上るのです。
甲冑撮影専用のスタジオ
戦国フォトスタジオSAMURAIには、甲冑撮影用の本格的なスタジオが設置されており、映画ポスターやCM撮影のような本格的クロマキー撮影(背景を自由に差し替えられる撮影方法)を体験できるのが大きな魅力です。
シャッター音やフラッシュの音で気分もどんどん高まります。
合成された完成写真
戦国フォトスタジオSAMURAIならではのプランが、撮影した写真にプロのデザイナーが背景を合成すること。
30種以上の背景が用意されていますが、特に人気なのが、馬に乗った姿に合成できる「騎馬武者撮影」。
しかも、デザイナーは撮影中からカメラマンとタッグを組んで作業を進めており、撮影終了後に応接間に戻ると、もうそこにはCG加工された写真が完成しているのです。さらに、選択したプランに合わせ、その場で直ぐにオリジナル印刷グッズ(キャンバスやマグカップなど)の制作も行なわれます。
基本プランは以下の3つ。すべてのプランは、プロのカメラマンによる撮影がメインですが、個人のカメラやスマホでの撮影も可能です。
撮影データ | 合成写真を含むスタジオ撮影写真(20~30枚) |
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料金 | 1名/14,800円(税込) |
撮影データ | 合成写真を含むスタジオ撮影写真(30~40枚) |
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料金 | 1名/17,800円(税込) |
撮影データ | 全撮影データをUSBメモリで受け取り |
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料金 | 1名/22,800円(税込) |
※本コンテンツで紹介している体験イベントは、内容が変更・中止となる場合がありますので、各施設の公式サイトやお電話で最新情報をご確認下さい。
戦国フォトスタジオSAMURAI(サムライ) | |
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所在地 | 〒151-0053 東京都渋谷区代々木3-35-10 代々木オーシャンビル3階 |
電話番号 | 03-6847-2653 |
営業時間 | 10~20時(最終受け付けは18時) |
公式サイト | https://samurai-pictures.jp/ |