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日本の城でコスプレ体験

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侍やお姫様、甲冑を着た武将など、時代衣装コスプレを楽しんだり披露したりするのに格好の場所と言えば、やはり日本の城でしょう。城での時代衣装コスプレは、タイムスリップしたかのような感覚を味わえるとともに、抜群の写真映えも大きな魅力。
コスプレのなかでも時代衣装の用意と着付けは少々面倒ですが、城ならコスプレ初心者でも大丈夫。日本各地の城で、時代衣装の着付け体験ができる取り組みが行なわれているのです。なかには本物の甲冑を身に着けることができる城も。東と西、それぞれひとつ、気軽に時代衣装コスプレ体験ができる城をご紹介しましょう。

徳川御三家のひとつ「紀伊徳川家」の城「和歌山城」

徳川吉宗を輩出した城

徳川吉宗

徳川吉宗

和歌山城」(和歌山県和歌山市)は、「日本100名城」のひとつに名を連ね、「姫路城」(兵庫県姫路市)、「松本城」(長野県松本市)と並んで「日本三大連立式平山城」(にほんさんだいれんりつしきひらやまじろ)と称されている城です。

徳川御三家のひとつ「紀州徳川家」の城としても知られ、江戸幕府8代将軍「徳川吉宗」、江戸幕府14代将軍「徳川家茂」(とくがわいえもち)はこの和歌山城で誕生しています。

和歌山城の始まりは、「豊臣秀吉」が、紀州の拠点的城郭として、弟の「羽柴秀長」(はしばひでなが)に築城を命じたことに由来します。築城を担当したのが、のちに城造りの名手と呼ばれた「藤堂高虎」です。

そののち、天守閣は、落雷と和歌山大空襲により2度焼失しましたが、1958年(昭和33年)に再建。現在は、本丸と二ノ丸があった江戸時代の内郭(うちぐるわ)にあたる部分が「和歌山城公園」となっています。

和歌山城の「時代衣装着付体験」

和歌山城の「時代衣装着付体験」は、「和歌山城観光協会」の事業として実施されているものです。予約さえしておけば、着の身、着のままの状態で訪れ、気軽に本格的な時代衣装の着付け体験ができます。

時代衣装着付体験

時代衣装着付体験

大きな特徴は、体験できる時代衣装の種類が多いこと。甲冑だけでも6領から選べ、その他に「殿様」と「姫様」の衣装が2種類ずつ、「」が1種類、「忍者」が大人と子どもそれぞれ1種類、さらに江戸時代の「行商人」にも扮することができます。

忍者などは、大人は15着、子どもは56着と豊富な数が用意されており、グループや家族で忍者衣装に身を包み、忍者の動きを真似しながらコスプレを楽しむのにも最適です。6領ある甲冑は、ずっしりと重量感のある本格的な物。それぞれにしっかりとなりきることができるよう、甲冑は甲冑のことを熟知したスタッフが、殿様や姫様などは着付けのプロが担当してくれます。

体験時間は着替えの時間も含めて、最大3時間。その時間内であれば、時代衣装を身に着けたまま、天守閣をはじめ、和歌山城公園内を自由に散策することができます。

忍者の基礎知識
忍者の成り立ちや歴史をはじめ、忍者が使用した手裏剣などの道具についてご紹介します。

和歌山城での時代衣装コスプレ写真映えは、ココに注目!

美しい連立式の城

和歌山城

和歌山城

日本三大連立式平山城に数えられる和歌山城。平山城とはその名の通り比較的低い丘陵地や台地を利用して麓に向かって展開された城のことで、和歌山城はこれに加えて「連立式」であることが大きな魅力。

連立式を簡単に説明すると、天守や小天守、を、渡り廊下や多聞櫓(たもんやぐら:防御のための長塀)で繋いだ形式のこと。

櫓は「矢倉」とも書き、を射る倉(場所)が語源と言われています。籠城の際、櫓は物見と射撃の拠点となりました。連立式の城は、城郭建築のなかで最も複雑、かつ厳重な防備を誇る形式と言え、籠城戦を意識した「戦う城」とも言えるのです。

和歌山城は、この連立式の景観が非常に美しく、時代衣装コスプレを楽しむ際には、連立式であることが分かる場所を背景に写真を撮ることをおすすめします。

忍者が隠れているかも!

実は、和歌山城公園では、随所に「おもてなし忍者」が潜んでおり、和歌山城を訪れた人達を楽しませています。これは、和歌山城観光のお手伝いをする目的で行なわれているサービスです。忍者の出没情報は和歌山城の公式サイトに掲載されています。プロのおもてなし忍者なので、様々な忍術を披露してくれます。

忍者にコスプレして忍者同士で遭遇するもよし、甲冑姿やお殿様、お姫様姿で遭遇するもよし。もちろん、記念撮影にも気軽に応えてくれるので、ポーズも相談しながら時代衣装コスプレ撮影を楽しみましょう。

全国的にも珍しい「御橋廊下」を渡ってみよう!

御橋廊下(外観・内観)

御橋廊下(外観・内観)

和歌山城で、お殿様コスプレを楽しむ際に特におすすめなのが、江戸時代の図面をもとに2006年(平成18年)に復元された「御橋廊下」(おはしろうか)。

御橋廊下とは、江戸時代に和歌山城主が趣味の場である「西の丸」と生活の場である「二の丸大奥」とを行き来するために造った長い廊下橋のこと。両側に高低差があるため、斜めに掛かる全国的にも珍しい橋です。

橋でありながら外から見えないように屋根と壁も設置。さらに、約11度の角度があることから滑り止めとして、廊下の床板が鋸歯状(きょしじょう:のこぎりの歯のような形状)に組まれています。衣装も気分もお殿様になりきり、江戸の世にタイムスリップしてみましょう。

和歌山城 時代衣装着付体験
所在地 〒640-8146
和歌山県和歌山市1番丁3 わかやま歴史館1階
電話番号 073-435-1185
営業時間 9時30分~17時(着付けの時間も含む)
料金 1,000~9,000円(時代衣装ごとに料金は異なる)
着付け体験サイト 和歌山城観光案内所
http://www.wakayamakanko.com/topics/?p=6373

※着付け体験は、予約が必要です、まずは施設のサイトやお電話でご確認下さい。

東日本唯一の「現存天守」を持つ美しい城「弘前城」

豊臣時代の城郭の特徴が色濃く残る

弘前城

弘前城

弘前城」(ひろさきじょう:青森県弘前市)は、津軽(つがる:現在の青森県西部)を平定した「津軽為信」(つがるためのぶ)の子「津軽信枚」(つがるのぶひら)が築城した城です。

津軽信枚は、1611年(慶長16年)に「徳川家康」の養女「満天姫」(まてひめ)を正室に迎え、1614年(慶長19年)の「大坂冬の陣」では、3,000余りの兵を率いて参戦。徳川幕府と密接な関係を結んで藩政の基礎を築きました。

築城時の天守は五重でしたが、落雷によって焼失。現在の天守は、江戸時代後期に本丸の辰巳櫓(たつみやぐら)を改築し、三重三階櫓の銅瓦葺きとして建設した物。江戸時代以前に建設された天守が残っているのは、全国に12城のみで、これらを「現存天守」と呼びますが、弘前城はそのひとつです。東日本に限ると、現存天守があるのは弘前城のみとなっています。

天守をはじめ、藩政時代の面影を残す櫓や城門などの遺構が残されており、これら一帯が「弘前公園」として整備、開放されています。

日本の城 弘前城 YouTube動画

「弘前城」現存12天守

弘前城の「お殿様お姫様衣装着付け体験」

弘前城では、休憩所となっている弘前公園北の郭「武徳殿」(ぶとくでん)において、「お殿様お姫様衣装着付け体験」が行なわれています。お姫様、お殿様のコスプレが楽しめる他、男女別の甲冑コスプレも用意されています。

特におすすめは、華麗な打掛姿に身を包んだお姫様コスプレ。洋服の上から着物を羽織る形で、着付け自体は10分ほどで完了。しかし、仕上がりは本格的で、カツラを被れば、時代劇で見る江戸時代のお姫様そのもの。気軽にお姫様になってみたい人にぴったりです。

お殿様お姫様衣装着付け体験ができる武徳殿は、もともと柔剣道の練習場として明治時代後期に建設、使用されていた場所で、非常に味わい深い建物です。着付けを終えたあと、その一室で金屏風を背景に撮影すれば、お殿様・お姫様気分は一層盛り上がります。

※着付け体験を希望する場合は、公式サイトを必ず確認の上、来城して下さい。

弘前城での時代衣装コスプレ写真映えは、ココに注目!

弘前城での時代衣装の着付け体験は、武徳殿内に限定されています。しかし、総面積約492,000平方メートルを誇る弘前公園には、美しい独立天守はもちろん、江戸時代の面影を今に残す貴重な建物が数多く存在。そこで、侍や忍者などの時代衣装を自身で用意して、様々な場所でタイムスリップ気分を味わってみるのもおすすめです。

戦国の古い形式を残す「追手門」
弘前城には5つの門が現存していますが、正面玄関と言えるのが、「追手門」(おおてもん)です。藩政時代も初期を除き、ずっと正門とされてきた追手門は、時代衣装を身に着け、門前に立っただけで一気に時間を遡り、江戸時代へと連れて行ってくれるかのよう。

弘前城の追手門は、戦国時代の古い形式を残した簡素な素木造りで、全国の城郭建築のなかでも珍しい物です。この門の雰囲気と共に、写真映えのオススメポイントとなるのが、周囲の濠(ごう)や土塁との相乗効果。藩政時代の趣きが存分に感じられる写真に仕上がることでしょう。

花筏(はないかだ)も見られる弘前城の「外濠」
桜と水面を覆う花筏

桜と水面を覆う花筏

日本を代表する花見名所としても知られる弘前城。日本で唯一、「日本三大桜名所」と「日本三大夜桜」の両方に選出されています。

特に、外濠(そとぼり)には周囲を埋め尽くすかのように桜の木が植えられており、風が吹くと桜が波のように揺れ、絢爛たる桜の波のなかに、追手門をはじめとする古式ゆかしい建物達が浮かんでいるように見えるのです。

また、桜が散り始めた頃も魅力的。桜の花びらが濠の水面を埋め尽くして、ピンク色のカーペットのような、見事な花筏(はないかだ)の光景を創るのです。

桜の季節に弘前城で時代衣装コスプレを行なうのは、昼も夜も幻想的に仕上がるので、おすすめです。

与力番所での侍コスプレ
弘前城には、江戸時代の与力(よりき:下級武士)が見張り役として警備をした詰所である「与力番所」(よりきばんしょ)も現存。築年代ははっきりしていませんが、柱や梁に残された墨書き、そして建築手法から、江戸時代初期に建てられ、中期に改修が行なわれたと推測されています。どちらにしても非常に年代物の建物で、質素な佇まいながら、独特の魅力を放っています。

現在は休憩所となっているこの与力番所で、侍の衣装に身を包み、当時の下級武士達に思いを馳せながら侍コスプレを楽しむのも粋なものです。

弘前城 お殿様お姫様衣装着付け体験
所在地 〒036-8356
青森県弘前市大字下白銀町1-1
電話番号 0172-33-8733
営業時間 9~16時30分
料金 甲冑・打掛のお姫様:1,010円
陣羽織・お殿様・振袖・子ども用:500円
着付け体験サイト 弘前市みどりの協会
http://www.hirosakipark.or.jp/hirosakipark/kituke
.html

※本コンテンツで紹介している体験イベントは、内容が変更・中止となる場合がありますので、各施設の公式サイトやお電話で最新情報をご確認下さい。

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日本の城でコスプレ体験

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