「百人一首」とは、飛鳥時代から鎌倉時代初期までの代表的な100名の歌人が詠んだ和歌を、1首ずつ選出した秀歌撰(しゅうかせん:優れた歌を集めた歌集のこと)です。一般的には、「藤原定家」(平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した公家・宮廷歌人)が選んだと言われる「小倉百人一首」のことを指します。100首はいずれも「古今和歌集」や「新古今和歌集」に掲載されている短歌。古い歌人から順に「歌番号(和歌番号)」が振られており、歌の内容は恋愛に関するものが43首と最多です。
「万葉集」の編纂にかかわったと言われる「大伴家持」(おおとものやかもち)、優れた歌人を意味する「歌聖」(かせい)と称された「柿本人麻呂」(かきのもとのひとまろ)、平安時代に活躍した女性文学作家「清少納言」や「紫式部」など、歴史的にも有名な歌人達の歌は、現代でも「かるた」として多くの人々に親しまれています。
ここでは、広木弘邦刀匠が鏨(たがね:鉄鋼製の手工具)を巧みに使い、小刀に和歌を刻んだ百人一首をご紹介します。
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1番歌
天智天皇
2番歌
持統天皇
3番歌
柿本人麻呂
4番歌
山部赤人
5番歌
猿丸大夫
6番歌
中納言家持
7番歌
安倍仲麿
(阿部仲麻呂)
8番歌
喜撰法師
9番歌
小野小町
10番歌
蝉 丸
11番歌
参議篁
12番歌
僧正遍照
(遍昭)
13番歌
陽成院
14番歌
河原左大臣
15番歌
光孝天皇
16番歌
中納言行平
17番歌
在原業平朝臣
18番歌
藤原敏行朝臣
19番歌
伊 勢
20番歌
元良親王
21番歌
素性法師
22番歌
文屋康秀
23番歌
大江千里
24番歌
菅 家
25番歌
三条右大臣
26番歌
貞信公
27番歌
中納言兼輔
28番歌
源宗于朝臣
29番歌
凡河内躬恒
30番歌
壬生忠岑
31番歌
坂上是則
32番歌
春道列樹
33番歌
紀友則
34番歌
藤原興風
35番歌
紀貫之
36番歌
清原深養父
37番歌
文屋朝康
38番歌
右 近
39番歌
参議等
40番歌
平兼盛
41番歌
壬生忠見
42番歌
清原元輔
43番歌
権中納言敦忠
44番歌
中納言朝忠
45番歌
謙徳公
46番歌
曾禰好忠
47番歌
恵慶法師
48番歌
源重之
49番歌
大中臣能宣朝臣
50番歌
藤原義孝
51番歌
藤原実方朝臣
52番歌
藤原道信朝臣
53番歌
右大将道綱母
54番歌
儀同三司母
55番歌
大納言公任
56番歌
和泉式部
57番歌
紫式部
58番歌
大弐三位
59番歌
赤染衛門
60番歌
小式部内侍
61番歌
伊勢大輔
62番歌
清少納言
63番歌
左京大夫道雅
64番歌
権中納言定頼
65番歌
相 模
66番歌
前大僧正行尊
67番歌
周防内侍
68番歌
三条院
69番歌
能因法師
70番歌
良暹法師
71番歌
大納言経信
72番歌
祐子内親王家
紀伊
73番歌
権中納言匡房
74番歌
源俊頼朝臣
75番歌
藤原基俊
76番歌
法性寺入道前
関白太政大臣
77番歌
崇徳院
78番歌
源兼昌
79番歌
左京大夫顕輔
80番歌
待賢門院堀河
81番歌
後徳大寺左大臣
82番歌
道因法師
83番歌
皇太后宮
大夫俊成
84番歌
藤原清輔朝臣
85番歌
俊恵法師
86番歌
西行法師
87番歌
寂蓮法師
88番歌
皇嘉門院別当
89番歌
式子内親王
90番歌
殷富門院大輔
91番歌
後京極摂政前
太政大臣
92番歌
二条院讃岐
93番歌
鎌倉右大臣
94番歌
参議雅経
95番歌
前大僧正慈円
96番歌
入道前太政大臣
97番歌
権中納言定家
98番歌
従二位家隆
99番歌
後鳥羽院
100番歌
順徳院
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1番歌 天智天皇(てんじてんのう)
2番歌 持統天皇(じとうてんのう)
3番歌 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
4番歌 山部赤人(やまべのあかひと)
5番歌 猿丸大夫(さるまるだゆう)
6番歌 中納言家持(ちゅうなごんやかもち)
7番歌 安倍仲麿(阿部仲麻呂)(あべのなかまろ)
8番歌 喜撰法師(きせんほうし)
9番歌 小野小町(おののこまち)
10番歌 蝉丸(せみまる)
11番歌 参議篁(さんぎたかむら)
12番歌 僧正遍照(遍昭)(そうじょうへんじょう)
13番歌 陽成院(ようぜいいん)
14番歌 河原左大臣(かわらのさだいじん)
15番歌 光孝天皇(こうこうてんのう)
16番歌 中納言行平(ちゅうなごんゆきひら)
17番歌 在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)
18番歌 藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)
19番歌 伊勢(いせ)
20番歌 元良親王(もとよししんのう)
21番歌 素性法師(そせいほうし)
22番歌 文屋康秀(ふんやのやすひで)
23番歌 大江千里(おおえのちさと)
24番歌 菅家(かんけ)
25番歌 三条右大臣(さんじょうのうだいじん)
26番歌 貞信公(ていしんこう)
27番歌 中納言兼輔(ちゅうなごんかねすけ)
28番歌 源宗于朝臣(みなもとのむねゆきあそん)
29番歌 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)
30番歌 壬生忠岑(みぶのただみね)
31番歌 坂上是則(さかのうえのこれのり)
32番歌 春道列樹(はるみちのつらき)
33番歌 紀友則(きのとものり)
34番歌 藤原興風(ふじわらのおきかぜ)
35番歌 紀貫之(きのつらゆき)
36番歌 清原深養父(きよはらのふかやぶ)
37番歌 文屋朝康(ふんやのあさやす)
38番歌 右近(うこん)
39番歌 参議等(さんぎひとし)
40番歌 平兼盛(たいらのかねもり)
41番歌 壬生忠見(みぶのただみ)
42番歌 清原元輔(きよはらのもとすけ)
43番歌 権中納言敦忠(ごんちゅうなごんあつただ)
44番歌 中納言朝忠(ちゅうなごんあさただ)
45番歌 謙徳公(けんとくこう)
46番歌 曾禰好忠(そねのよしただ)
47番歌 恵慶法師(えぎょうほうし)
48番歌 源重之(みなもとのしげゆき)
49番歌 大中臣能宣朝臣(おおなかとみのよしのぶあそん)
50番歌 藤原義孝(ふじわらのよしたか)
51番歌 藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん)
52番歌 藤原道信朝臣(ふじわらのみちのぶあそん)
53番歌 右大将道綱母(うだいしょうみちつなのはは)
54番歌 儀同三司母(ぎどうさんしのはは)
55番歌 大納言公任(だいなごんきんとう)
56番歌 和泉式部(いずみしきぶ)
57番歌 紫式部(むらさきしきぶ)
58番歌 大弐三位(だいにのさんみ)
59番歌 赤染衛門(あかぞめえもん)
60番歌 小式部内侍(こしきぶのないし)
61番歌 伊勢大輔(いせのたいふ)
62番歌 清少納言(せいしょうなごん)
63番歌 左京大夫道雅(さきょうのだいぶみちまさ)
64番歌 権中納言定頼(ごんちゅうなごんさだより)
65番歌 相模(さがみ)
66番歌 前大僧正行尊(さきのだいそうじょうぎょうそん)
67番歌 周防内侍(すおうのないし)
68番歌 三条院(さんじょういん)
69番歌 能因法師(のういんほうし)
70番歌 良暹法師(りょうぜんほうし)
71番歌 大納言経信(だいなごんつねのぶ)
72番歌 祐子内親王家紀伊(ゆうしないしんのうけのきい)
73番歌 権中納言匡房(ごんちゅうなごんまさふさ)
74番歌 源俊頼朝臣(みなもとのとしよりあそん)
75番歌 藤原基俊(ふじわらのもととし)
76番歌 法性寺入道前関白太政大臣(ほっしょうじにゅうどうさきのかんぱくだいじょうだいじん)
77番歌 崇徳院(すとくいん)
78番歌 源兼昌(みなもとのかねまさ)
79番歌 左京大夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)
80番歌 待賢門院堀河(たいけんもんいんのほりかわ)
81番歌 後徳大寺左大臣(ごとくだいじのさだいじん)
82番歌 道因法師(どういんほうし)
83番歌 皇太后宮大夫俊成(こうたいごうぐうのだいぶとしなり)
84番歌 藤原清輔朝臣(ふじわらのきよすけあそん)
85番歌 俊恵法師(しゅんえほうし)
86番歌 西行法師(さいぎょうほうし)
87番歌 寂蓮法師(じゃくれんほうし)
88番歌 皇嘉門院別当(こうかもんいんのべっとう)
89番歌 式子内親王(しょくしないしんのう)
90番歌 殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)
91番歌 後京極摂政前太政大臣(ごきょうごくせっしょうさきのだいじょうだいじん)
92番歌 二条院讃岐(にじょういんのさぬき)
93番歌 鎌倉右大臣(かまくらのうだいじん)
94番歌 参議雅経(さんぎまさつね)
95番歌 前大僧正慈円(さきのだいそうじょうじえん)
96番歌 入道前太政大臣(にゅうどうさきのだいじょうだいじん)
97番歌 権中納言定家(ごんちゅうなごんさだいえ)
98番歌 従二位家隆(じゅうにいいえたか)
99番歌 後鳥羽院(ごとばいん)
100番歌 順徳院(じゅんとくいん)