時代と共に徐々に形を変え、各時代の歴史人達を魅了してきた刀剣・日本刀。古来では殺傷するための武器でしたが、現代では美術品・芸術品として扱われています。その中でも日本を代表する作品を生み出し、突出した技術を持っている「帝室技芸員」、「人間国宝」、「無鑑査刀匠」を認定年度順にご紹介致します。
明治時代に日本美術・工芸の保護を奨励する目的で定められた「帝室技芸員制度」により任命されたのが、「帝室技芸員」(ていしつぎげいいん)です。主に、旧宮内省に属し、宮中で用いる工芸品・美術品などの制作に携わった美術家のことを指します。
「無鑑査刀匠」(むかんさとうしょう)は、作者の過去の実績に合わせて特定の展覧会などにおいて、「審査・鑑査」の必要ない「無鑑査」で出品可能と認められた刀匠です。また、「無鑑査」で出品することはとても名誉なことであり、現代刀匠の中でも最高位に位置付けされています。