刀剣・歴史漫画では、刀剣が登場する作品を漫画家・漫画原作者ごとに時代順にて、日本刀描写とともにご紹介します。日本の漫画文化は第2次世界大戦後に大きく発展しました。多彩なジャンルが描かれていく中で時代劇漫画も育まれていきます。

1980年代以降プロデビューの刀剣漫画家

3大週刊少年漫画が拮抗する中で、漫画連載とテレビアニメ化の連動が定着していきます。その影響から漫画家の寡作化・漫画の長編化がもたらされました。また、その同時期には同人誌文化やテレビゲーム文化が大きく発展し、ファンタジー色が強まりを見せます。そんな中で、戦前生まれのさいとう・たかをや小池一夫が時代劇漫画の復興に取り組みます。美術大学や美術学部出身の技巧的な漫画家も登場し、海外からも注目を集める新たな時代劇漫画が生み出されていきます。

岩明均

岩明均
SF漫画【寄生獣】で知られる岩明均(いわあきひとし)。岩明は寄生獣の連載終了後、【雪の峠】、【剣の舞】の2作の時代劇漫画の中編を描いています。そこでは武士文化や日本刀(刀剣)の、戦をすることや人を斬る以外の側面が見出されます。
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田村由美

田村由美
【BASARA】で知られる田村由美(たむらゆみ)。男装することになった女性を主人公に近未来の日本を舞台に描かれる同作では、4本の宝刀集めを巡って物語は進行します。BASARAは外伝も描かれ、宝刀の始まりの物語が描かれます。
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三浦健太郎

三浦健太郎
【ベルセルク】で知られる三浦健太郎(みうらけんたろう)。三浦は初期作【王狼】から大太刀を手にする巨大な男に登場させています。その着想はベルセルクでも引き継がれ、主人公は大剣を手に活躍します。
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山口貴由

山口貴由
【シグルイ】で知られる山口貴由(やまぐちたかゆき)。同作では、同門の2人の剣士の争いを描いた南條範夫の時代小説を原作に大いに膨らませ、独自の世界観を作り出しました。江戸幕府に逆らう人々を描いた【衛府の七忍】でも山田風太郎や隆慶一郎などの時代小説のアイデアをもとに独自の世界観を生み出しています。そこには変身ヒーローと時代小説との混合があります。
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CLAMP

CLAMP
【カードキャプターさくら】で知られる漫画集団CLAMP。初期作【聖伝-RG VEDA-】や【X】では、神剣が物語の重要な役割を担う漫画を描いています。その2作で描かれる神剣には女性の登場人物が大きくかかわっています。
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沙村広明

沙村広明
【無限の住人】で知られる沙村広明(さむらひろあき)。海外でも高い評価を得た同作では新しい時代劇漫画が目指され、何度斬られても死ねない不死身の武士を主人公に描かれます。そこには沙村の武士文化への独自のまなざしがあります。それは読み切り【軍傳】でも貫かれています。
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和月伸宏

和月伸宏
【るろうに剣心】で知られる和月伸宏(わつきのぶひろ)。同作では明治時代初頭の新時代を生きる元・剣士だった浪人達の苦悩を描きました。その後の錬金術を取り入れた【武装錬金】でも剣道部のエースや忍者をモチーフにした人物が登場します。和月はこれら少年漫画を描くうえで日本刀(刀剣)に独自の仕掛けを施します。
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上田倫子

上田倫子
【リョウ】で知られる上田倫子(うえだりんこ)。同作では女子高校生が源義経の生きる平安時代にタイムスリップします。その後描いた【さくら十勇士】では女子高校生が真田幸村の生きる戦国時代にタイムスリップします。2作のあいだで上田が描く女性主人公は、守られたい存在から守る存在へと変化していきます。
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高瀬理恵

高瀬理恵
【首斬り門人帳】で知られる高瀬理恵(たかせりえ)。同作では日本刀(刀剣)にまつわる史実を元に、江戸時代後期に刀剣鑑定と公儀御様御用を務めた6代目山田朝右衛門・吉昌の活躍が描かれます。その後描いた【公家侍秘録】では京都の少禄の公家に仕える刀守りを描きます。
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岸本斉史

岸本斉史
【NARUTO-ナルト-】で知られる岸本斉史(きしもとまさし)。忍者を主人公とする同作では、忍術と剣技とを組み合わせた独自の技が多数描かれます。それは外伝【NARUTO-ナルト-外伝 ~七代目火影と緋色の花つ月~】でも受け継がれます。
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尾田栄一郎

尾田栄一郎
【ONE PIECE】で知られる尾田栄一郎(おだえいいちろう)。尾田は初期の読み切り【MONSTERS】から侍を登場させています。同作では侍と西洋の剣士との勝負が描かれました。ONE PIECEでもこの混在は引き継がれ、東洋と西洋とが混在した剣客が数多く登場します。同作では、江戸時代後期に5代目山田浅右衛門・吉睦が関わった【懐宝剣尺】で記された名刀の分類が採り入れられています。
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久保帯人

ダミー

近日公開

広井王子

ダミー

近日公開

楠桂

ダミー

近日公開

かまたきみこ

ダミー

近日公開

戦後生まれの刀剣漫画家・刀剣漫画原作者

週刊少年漫画雑誌時代の到来時、手塚治虫を中心とした手塚門下のトキワ荘派は〔週刊少年サンデー〕が押さえ、先手を奪われた〔週刊少年マガジン〕は資本漫画家・劇画漫画家を中心に据えました。さらに後発となった〔週刊少年ジャンプ〕では、新人漫画家を積極的に起用していくことになります。3大週刊少年漫画時代の到来による競争の激化は、少女を少年漫画に呼び込む動きも生んだのです。それまでの青年漫画的リアリズムとは別の流れである、剣道や「剣と魔法」を描いた少女漫画の流れが少年漫画にも登場します。

永井豪

永井豪
【デビルマン】、【キューティーハニー】などで知られる永井豪(ながいごう)。永井は白土三平の影響を公言しています。【黒の獅士】、【バイオレンスジャック】では特にその影響をもとに描き、白土を乗り越えることが目指されます。それらの漫画では光線を放つ日本刀(刀剣)や巨大なジャックナイフが描かれます。
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本宮ひろ志

本宮ひろ志
【男一匹ガキ大将】、【サラリーマン金太郎】などで知られる本宮ひろ志(もとみやひろし)。本宮は【夢幻の如く】、【昼まで寝太郎】などの時代劇漫画も描いています。タイムスリップや双子の入れ替わりという基本設定に、日本刀(刀剣)を用いたくない主人公像が描かれます。
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安彦良和

安彦良和
アニメ【機動戦士ガンダム】のキャラクターデザイン及び作画監督で知られる安彦良和(やすひこよしかず)。日本神話をもとにした漫画【ナムジ】、【神武】、【ヤマトタケル】では天叢雲剣を描きます。ナムジは「剣と魔法」を描いた少女漫画が多数発表され始めた時期に連載が始まり、少女漫画と少年漫画との接点のひとつになります。
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小山ゆう

小山ゆう
【がんばれ元気】などのスポーツ漫画でも知られる小山ゆう。「劇画」ブームの立役者のさいとう・たかをと小池一夫のもとで働いたのち、幕末を舞台に剣の腕も立つ少年を主人公にした【おれは直角】でデビューしました。【お~い!竜馬】、【あずみ】などその後も歴史・時代小説のツボを知りつくした時代劇漫画を描いています。
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村上もとか

村上もとか
【JIN-仁-】で知られる村上もとか。初期作で岩手の剣道少年を主人公に描いた【六三四の剣】は日本に何度目かの剣道ブームを起こした金字塔です。その後も明治時代初頭の北海道を舞台に元・会津藩士の親子を【獣剣伝説】で描きます。方言や地方の描写にこだわったそれらの漫画には、東京を舞台にした漫画とは違う刀剣観が根底に流れています。
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車田正美

車田正美
【聖闘士星矢】で知られる車田正美(くるまだまさみ)。初期作【風魔の小次郎】では木刀が聖剣へと生まれ変わる物語を描きました。そこでは少女の読者獲得がより目指され、それは剣を用いても人を斬らない聖闘士星矢にもつながっていきます。
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寺沢武一

寺沢武一
【COBRA THE SPACE PIRATE】で知られる寺沢武一(てらさわぶいち)。同作の連載と並行して【BLACK KNIGHT BAT 黒騎士バット】、【鴉天狗カブト】も描きました。そこでは、斬らない描写が様々に編み出されています。
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宮下あきら

宮下あきら
【魁!!男塾】で知られる宮下あきら。初期作【私立極道高校】、【激!!極虎一家】、そして魁!!男塾で任侠道を少年漫画で描き続けます。そこは長ドス、日本刀(刀剣)が欠かせない世界です。
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高橋留美子

高橋留美子
【うる星やつら】で知られる高橋留美子(たかはしるみこ)。高橋は剣道青年や日本刀(刀剣)を手にする女性の登場人物を幾度も登場させています。【らんま1/2】もその1作です。男女の性を固定しない人物も多数描く高橋は、戦国時代を舞台に兄弟間の妖刀争奪を描いた【犬夜叉】では、刀剣そのものに斬れるとき/斬れないときの両義性を持たせました。
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戦前生まれの刀剣漫画家・刀剣漫画原作者

第2次世界大戦後以前に生まれた漫画家の多くは、貸本屋で借りる資本漫画から戦後そのキャリアを始めます。やがて月刊少年漫画雑誌の誕生とともにその拠点は漫画雑誌に移りました。週刊少年漫画時代が到来すると漫画原作者も登場します。そして、大人になっても漫画を離れない世代の登場によって青年漫画雑誌も創刊されるのです。こうした漫画文化の興隆や読者年齢の上昇の中、日本刀(刀剣)が用いられた描写ではリアリズムが追求されていきます。

福井英一

福井英一
【赤胴鈴之助】を遺した福井英一(ふくいえいいち)。福井は柔道漫画【イガグリくん】で戦後の少年漫画の世界に格闘漫画を再開させる端緒となりました。けれども続く連載となった時代劇漫画・赤胴鈴之助の連載開始直後にこの世を去りました。その後、武内つなよしが引き継ぎ人気を博した赤胴鈴之助は、戦後の時代劇漫画の礎となっています。
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手塚治虫

手塚治虫
「漫画の神様」と謳われる手塚治虫(てづかおさむ)。テレビドラマ・映画による新選組ブームの時期には【新選組】を描いています。水木しげる人気の中では【どろろ】を描きました。手塚が青年漫画へ移行する直前のそれら2作の少年漫画では、ともに刀剣の持つ怪しさが描かれます。
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小島剛夕

小島剛夕
白土三平【カムイ伝】、小池一夫原作【子連れ狼】の作画でも知られる小島剛夕(こじまごうせき)。抜け忍を描いた自作【土忍記】とその連作【孤剣の狼】を、青年漫画雑誌の創刊ラッシュの中で描きます。その後、柴田錬三郎の時代小説の漫画化や原作つきで数多くの作画を手がけていく小島は、青年漫画の興隆とともに時代劇漫画を大きく発展させます。
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白土三平

白土三平
【忍者武芸帳 影丸伝】、【カムイ伝】などで知られる白土三平(しらとさんぺい)。それら2作や【カムイ外伝】では忍者を軸に描きます。カムイ伝を描くために自費で青年漫画雑誌を創刊した白土は、当時の学生運動の気運と相まって、それまでの子供向けだった漫画的表現にリアリズムをもたらします。剣技の描写も変化しました。
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横山光輝

横山光輝
【鉄人28号】、【バビル2世】などで知られる横山光輝(よこやまみつてる)。白土三平、山田風太郎らの人気で生じた忍者ブームを【伊賀の影丸】、【仮面の忍者 赤影】などで上手に取り入れました。青年漫画雑誌興隆の中で時代劇漫画が盛り上がった時期には、【闇の土鬼】で史実を押さえた手法に歩み出し、青年漫画的な骨太の少年漫画を生み出します。
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さいとう・たかを

さいとう・たかを
【ゴルゴ13】で知られるさいとう・たかを。黒澤明の時代劇映画に夢中になる映画青年を経て漫画家に。手塚治虫に対抗して「劇画」という言葉を広めたさいとうは、【無用ノ介】で劇画の手法を少年漫画にもたらしました。続いて描いた週刊誌における日本初の劇画連載となった【影狩り】でさらに劇画を広めました。
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小池一夫

小池一夫
【子連れ狼】(小島剛夕作画)で知られる劇画原作者・小池一夫(こいけかずお)。歴史・時代小説家の山手樹一郎の弟子となり、山本周五郎にも教えを乞いました。その後さいとう・たかをのもとで漫画原作者となり、歴史・時代小説の魅力を漫画の世界に本格的にもたらしました。その影響は、子連れ狼だけでなく【修羅雪姫】(上村一夫作画)など、海外の有名映画にまで及んでいます。
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梶原一騎

梶原一騎
【巨人の星】、【あしたのジョー】、【タイガーマスク】などで知られる漫画原作者・梶原一騎(かじわらいっき)。梶原は後発の劇画原作者・小池一夫が台頭してきた時期、小池の主戦場の時代劇漫画に挑戦しました。虚実混交を得意とする梶原は、青年向けでは宮本武蔵を取り上げた【斬殺者】を、少年向けでは男谷信友と榊原健吉を取り上げた【剣は道なり】を発表します。
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平田弘史

平田弘史
【薩摩義士伝】で知られる平田弘史(ひらたひろし)。劇画を普及させたさいとう・たかをと同時期に貸本漫画で活動を始め、【名刀流転】などを描きます。平田は寡作になるほど時代考証や実証研究に徹底的にこだわります。【首代引受人】という独自の時代劇漫画も数行の歴史資料をもとに考え出します。
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モンキー・パンチ

モンキー・パンチ
【ルパン三世】で知られるモンキー・パンチ。アメリカの映画と漫画に大きな影響を受けたモンキー・パンチは青年漫画雑誌を拠点に、西洋VS東洋の構図を描き続けます。ルパン三世では石川五右ェ門を通して描き、沖田総司を主人公とした【幕末ヤンキー】ではヤンキーとの対立構図を描きます。
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石ノ森章太郎

石ノ森章太郎
【サイボーグ009】や【仮面ライダー】シリーズなどで知られる石ノ森章太郎(いしのもりしょうたろう)。それら代表作と同時期、青年漫画雑誌創刊ラッシュの中で少年漫画版を描き直した時代劇漫画【佐武と市捕物控】、【仮面ライダー】の時代劇版が目指された【変身忍者嵐】を描いています。石ノ森の連載に先駆けては、忍者や勝新太郎主演の映画【座頭市】シリーズがブームとなっていました。
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ジョージ秋山

ジョージ秋山
【銭ゲバ】、【アシュラ】など少年漫画で残酷描写の中に無情を描いた作風で知られるジョージ秋山。少年漫画を離れると青年漫画雑誌で連載44年に及んだ【浮浪雲】など、池波正太郎人気以降、時代劇漫画を数多く描いていきます。青年向けでは逆に残酷描写は抑えられるも無情さは変わらず描かれます。それは青年向けの時代劇漫画【女形気三郎】でも変わりません。
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2000年代以降プロデビューの漫画家・漫画原作者

3大週刊少年漫画の売上のピークと入れ替わるように、次世代家庭用ゲーム機が登場し、普及していきます。2000年代に入ると「戦国時代」に特化した漫画雑誌が、さいとう・たかをのプロダクションから始まった出版社によって創刊。そんななか家庭用ゲーム【戦国BASARA】が若者の間で人気となり、「歴女」なる言葉も広がっていきます。漫画化もなされた同ゲームは、2010年代に入ると備前長船刀剣博物館での展覧会へと発展。同時期には「歴史」に特化した漫画雑誌も複数創刊され、時代劇に基づくゲーム・アニメ・漫画・展覧会、そして舞台の流れが融合していきます。メディアミックスが当然となるこの時期、歴史シミュレーションゲームの先駆け【信長の野望】もシリーズ30周年を迎え、漫画化もなされました。こうしたなか漫画の世界では、前時代の資産を踏まえながら、新しい史実の掘り下げや男性の相棒同士の深い絆など、さらなる独自の切り口が模索されます。

虚淵玄

ダミー

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奈須きのこ

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たかぎ七彦

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宮下英樹

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オノ・ナツメ

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唐々煙

ダミー

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中丸洋介

ダミー

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崗田屋愉一

ダミー

近日公開

日本刀(刀剣)に秘められた幾多の魅力を皆様にお届けするサイト、バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド(刀剣広場)」。こちらのページは「刀剣・歴史漫画」の一覧ページです。
一口に日本刀(刀剣)と言っても、実は歴史が長い日本刀(刀剣)。あなたが知らない新事実もまだまだたくさんあるかもしれません。日本刀(刀剣)・甲冑(鎧兜)に関する様々な記事があるので、ぜひご覧下さい。また、刀剣ワールド(刀剣広場)では、他にも日本刀(刀剣)に関するコンテンツをご用意しております。刀剣ワールド(刀剣広場)をご覧頂き、日本刀(刀剣)についての新しい知識を学んで下さい!

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