弓矢は、古くから世界中で使用されてきた狩猟用の武具で、日本の弓矢は「和弓」とも呼びます。
世界の弓矢と比較して特筆すべき点は、長さ2m以上にもなる大きさ。長大なために弓を握る位置が中央ではなく、やや下部であることも特徴のひとつです。
合戦においては、平安時代から戦国時代まで長きにわたり主力の武器として使用され、双方から「鏑矢」(かぶらや)を射る「矢合わせ」が、合戦開始の合図とされていました。
戦が減った江戸時代以降も、弓術は武士のたしなみとして重視されたのです。
元々は狩猟や合戦に用いられた弓矢ですが、神事や呪術などにも使用されるようになり、現代でも「破魔矢」(はまや)や「破魔弓」(はまゆみ)などは、家内安全を願うお守りとして浸透しています。
弓掲載数 | 14 張 |
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矢籠・矢屏風掲載数 | 8 点 (掲載予定数 :9 点) |
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鏃掲載数 | 415 本 (掲載予定数 :549 本) |
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鉄砲が普及するまで戦場で活躍した弓は、かつては狩猟道具や武将の主力武器のひとつとして愛用され、時代の流れとともに武道や、祭事など儀式にも用いられるようになりました。美術品としても価値の高い弓をご覧頂けます。
木製の枠の間に矢を差して並べる飾り道具「矢屏風」(やびょうぶ)や、矢を携帯するために使用する「矢籠」(しこ)を掲載しています。
日本の歴史における、矢屏風や矢籠の美術的価値の高さ、装飾の美しさをご覧下さい。
「鏃」(やじり)とは矢の先端に取り付けて、矢を射たときに対象へ突き刺さる部位のことです。こちらでは様々な形状の鏃や在銘の鏃、珍しい透かしの鏃などを掲載しています。
歴史上の史料価値の高い鏃をご覧下さい。
椎形・長椎形・鑿形
鳥の舌(2本)
尖根(4本)
剣先(4本)
柳葉(15本)
雁股(8本)
平根(透かし鏃)(4本)
十文字・鑿形・錐形(十文字形・長鑿形・長椎形)
剣尻(剣先・尖根)(8本)
角平題(椎形とも)(6本)
鑿根(鑿形/楯割)(8本)
角根の柳葉(12本)
丸根(5本)
丸根の切根(以下6本)
尖根(6本)
尖根 無銘(9本)
尖根(9本)
槙葉の定角(8本)
槙葉(7本)
平根(7本)
平根透鏃(桜の透かし)(4本)
平根透鏃(猪の目に桜・宝珠に桜・桜の透かし)(4本)
平根透鏃(桜、猪の目に桜の透かし)(6本)
平根透鏃(猪の目・丸に剣花菱・桔梗・梅鉢の透かし)
平根 他(猪の目・三重塔・弓鬼の透かし)
平根 他(矢[矢羽根欠]・平根・柳葉・桐紋透かし)
柳葉 銘 元寛 など(7本)
柳葉 銘 元平(7本)
柳葉(12本)
柳葉 銘 貞次 など(14本)
柳葉 銘 助信 など(17本)
柳葉 銘 貴道 など(7本)
柳葉(16本)
柳葉(14本)
柳葉(17本)
柳葉(21本)
鳥舌(10本)
鳥舌(11本)
雁股(2本)
雁股(3本)
雁股 無銘(4本)
雁股 銘 幸貞 兼氏 など(4本)
雁股(5本)
偃月形(偃月形・雁股・蕪に雁股)(5本)
石鏃 他
古鏃