鞘(さや)や、鍔(つば)などを含めた「拵」は、武器としてだけではなく、身分や家柄、威厳を示す物としても知られています。拵は、その装飾の美しさから、芸術品としての価値が高い刀装具のひとつです。気になる拵の写真を、拵種別にてご覧頂けます。
「拵」(こしらえ)の主な役割は「刀剣を保護する」、「使いやすくする」など実用的な部分にありますが、この他に「所有者の威厳を示し、身分や家柄を象徴する道具」としても使用されました。
拵の種類は、大きく分けて「太刀」に用いる「太刀拵」(たちごしらえ)と、「打刀」に用いる「打刀拵」(うちがたなこしらえ)があります。
太刀拵とは、腰に吊るして携帯する拵のこと。権力者が威厳を示す意味合いが大きかったため、華美で豪華な装飾や色が使用されているのが特徴。
打刀拵とは腰帯に差して携帯する拵のこと。戦国時代は実用性を重視するため、装飾などはほとんど省かれましたが、江戸時代以降は「鞘」(さや)に朱漆塗りを施すなど、美術品としての価値を一層高める様式の拵が多く制作されました。
太刀拵
打刀拵
総掲載数 | 192 口
(掲載予定数 :254 口) |
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太刀拵掲載数 | 35 口 (掲載予定数 :49 口) |
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打刀拵掲載数 | 85 口 (掲載予定数 :111 口) |
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