シミュレーションゲーム【ポケモン+ノブナガの野望】(2012年〔ポケモン〕〔コーエーテクモゲームス〕開発・〔ポケモン〕発売)。プレイヤーはランセ地方の一国であるハジメの国のブショーリーダーを操作。ランセ地方の滅亡を目論むノブナガ他17の国とイクサを交える。パートナーのポケモンとの相性100%を目指すことも大切な要素。
(■人気キャラクターと織田信長のコラボ)
家庭用ゲーム機がCPU(中央処理装置)の高速化に伴ってグラフィック表現が豪華となっていく一方で、日本国内ではゲーム離れが起こり始めます。そこで「ゲーム人口の拡大」を目指し、老若男女向けを想定した携帯型ゲーム機が開発されます。特に教育的内容に力が入れられたその携帯型ゲーム機では、刀剣ゆかりの定番ソフトがコラボなどによって新たに蘇ります。
家庭用ゲーム機初のCPU(中央処理装置)の演算処理能力が64ビットとなったNINTENDO64(1996年6月23日発売。価格25,000円)では、3Dスティック、Zトリガーボタンといった独自のコントローラー(操作装置)が開発されるなど、3D表現が深められました。
同機では、3Dによってスピード感や爽快感などの体感をより楽しむことができるアクションゲームが人気となりました(売上上位ソフトは、【マリオカート64】、【ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ】、【スーパーマリオ64】、【ゼルダの伝説 時のオカリナ】、【ポケモンスタジアム】など)。
その試みは、後継機となる高性能32ビットのニンテンドーゲームキューブ(2001年9月14日発売。価格25,000円)でも続きます(売上上位ソフトに、【どうぶつの森+】、【ピクミン】などが加わる)。
同機のソフトでは、戦国時代を舞台にしたピンボールゲーム【大玉】(2006年〔ビバリウム〕〔スタジオフェイク〕開発・〔任天堂〕販売)が発売されています。プレイヤーがコントローラに装着したマイクを通して肉声を駆使する独自の操作が不可欠なゲームでした(ゲームクリエイター・斎藤由多加が開発指揮)。
これら据え置き型の家庭用ゲーム機の開発メーカーは、携帯型ゲーム機の開発も続けます。
携帯型液晶ゲーム機・ゲーム&ウォッチ(1980年〔任天堂〕)以降、同メーカーは当初モノクロだった2Dのゲームボーイ(1989年〔任天堂〕)、そしてその後継機で最初からカラーとなった2Dのゲームボーイアドバンス(2001年〔任天堂〕)を展開します。
ゲームボーイでは、通信ケーブルを使った交換機能が人気となったポケットモンスターシリーズ(1996年~)が、国産初の本格的トレーディングカードゲーム化(1996年~)、テレビアニメ化(1997年~)も相まって小中学生を中心に大流行します。この通信機能はゲームボーイアドバンスでさらに活かされ、据え置き型のニンテンドーゲームキューブと接続し、複数人で家庭用ゲームを楽しむことができました(【ゼルダの伝説 4つの剣+】など)。

「ゲームボーイアドバンス」外箱
ゲームボーイアドバンスでは、次のような本機オリジナルの刀剣にまつわるゲームが制作されています。
恋愛ノベルゲーム【姫騎士物語 Princess Blue】(2002年〔トンキンハウス/東京書籍〕)、シミュレーションゲーム【信長異聞】(2002年〔グローバル・A・エンタテインメント〕)、いとうのいぢがキャラクターデザインを手がけた格闘リズムアクションゲーム【ダンシングソード 閃光】(2003年〔エム・ティー・オー〕)などです。

ゲームボーイアドバンスソフト
【信長異聞】
家庭用ゲーム機がCPU(中央処理装置)の高速化に伴ってグラフィック表現が豪華となっていく一方で、日本国内ではゲーム離れが起こり始めていました。そこで、「ゲーム人口の拡大」を目指し、老若男女に対応した携帯型ゲーム機、ニンテンドーDS、通称DSが開発されます(2004年12月2日発売。価格15,000円)。
DSとは「Dual Screen」の略で、ふたつの液晶画面仕様(ダブルスクリーン)による折りたたみ型です。下画面はタッチペンを使ったタッチパネル仕様(タッチスクリーン)。また、マイク入力、ネットワーク通信機能(無線LAN内蔵)、ワイヤレス通信機能なども搭載されました。
以後、本体はシリーズ化され、液晶ディスプレイの拡大や音質の向上、カメラ機能とSDカードスロットの搭載など、時代のニーズに併せて仕様が変更されています(2006年ニンテンドーDS Lite発売、2008年ニンテンドーDSi発売、2009年ニンテンドーDSi LL/XL発売)。

「ニンテンドーDS」外箱
このDSでは本体と同時に12タイトルを発売。その翌年に発売された「Touch! Generations」を掲げたシリーズ【東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング】(2005年〔任天堂〕)、通称・脳トレが最初の大きなヒットとなりました。

ニンテンドーDSソフト
【東北大学未来科学技術
共同研究センター 川島隆太教授監修
脳を鍛える大人のDSトレーニング】
脳トレのヒットは、同機における学習ソフトの発展につながります。
歴史を題材にしたものでは【学研要点ランク順シリーズ 日本の歴史DS】(2006年〔アイイーインスティテュート〕)以後、いくつもの類似ソフトが登場しました。

ニンテンドーDSソフト
【学研要点ランク順シリーズ
日本の歴史DS】
以後、【歴史能力検定協会公認 山川出版社監修 歴検DS】(2008年〔ロケットカンパニー〕)、【旺文社 でる順 歴史DS】(2009年〔アイイーインスティテュート〕)などが続いています。
ニンテンドーDSソフト
【歴史能力検定協会公認
山川出版社監修 歴検DS】
ニンテンドーDSソフト
【旺文社 でる順 歴史DS】
百人一首ゲーム【タッチで楽しむ百人一首 DS時雨殿】(2006年〔任天堂〕)も登場します。

ニンテンドーDSソフト
【タッチで楽しむ百人一首
DS時雨殿】
以後、【図書館DS 名作&推理&怪談&文学】(2007年〔ドラス〕)、【みんなで読書DS 源氏物語+ちょっとだけ文学】(2008年〔ドラス〕)、【みんなで読書DS 捕物帳 半七&右門&安吾&顎十郎&旗本退屈男】(2008年〔ドラス〕)といった読書を題材としたソフトも制作されていきます。
ニンテンドーDSソフト
【図書館DS 名作&推理&怪談&文学】
ニンテンドーDSソフト
【みんなで読書DS
源氏物語+ちょっとだけ文学】

ニンテンドーDSソフト
【みんなで読書DS 捕物帳 半七&右門&安吾&顎十郎&旗本退屈男】
ゲーム性の高いものでは、タッチペンを医療器具として使用するSF外科手術アクション【超執刀 カドゥケウス】(2005年〔アトラス〕)、ローグライク(自動生成ダンジョン)型のRPG【降魔霊符伝イヅナ】(2006年〔ニンジャスタジオ〕開発・〔サクセス〕発売)など刀剣にまつわるソフトが登場するなかで、歴史を題材にした娯楽性の高い教養ソフトが登場します。
武田信玄のイラストが表紙に描かれた戦国クイズシミュレーションゲーム【歴史群像presents ものしり戦国王】(2007年〔グローバル・A・エンタテインメント〕)です。クイズ問題の作成には老舗の歴史専門誌【歴史群像】(学研)が協力しています。
同作でプレイヤーは、戦国武将(45ヵ国)から1人を選択し、クイズを通して天下統一を目指します。ダブルスクリーンの上画面は設問、下画面は選択肢と言う画面構成です。合戦ではクイズに勝利することで相手の兵力をゼロに。合戦を有利にするためにはクイズに勝利することで手に入れた戦国武将を使って内政値(兵力と兵糧)を高めるシミュレーション(模擬実験)ゲーム仕様ともなっています。クイズの総出題数は2,300問以上です。

ニンテンドーDSソフト
【歴史群像presents ものしり戦国王】
以後、プレイヤーが三つの派閥(徹底佐幕派・武力討幕派・平和改革派)の1人となる幕末クイズシミュレーションゲーム【歴史群像presents ものしり幕末王】(2008年〔グローバル・A・エンタテインメント〕)、プレイヤーが三国(魏・呉・蜀)の1国となる三国志クイズシミュレーションゲーム【歴史群像presents ものしり三国志】(2008年〔グローバル・A・エンタテインメント〕)とシリーズ化されました。
ニンテンドーDSソフト
【歴史群像presents ものしり幕末王】
ニンテンドーDSソフト
【歴史群像presents ものしり三国志】
また、「粋に、楽しく、えどケーション」が掲げられた【江戸文化歴史検定DS】(2008年〔マーベラスエンターテイメント〕)も登場します。
東京都江戸東京博物館と小学館・小学館プロダクションによって設立された江戸文化歴史検定協会が主催する通称・江戸検(2006~2020年)のためのソフトです。当時は日本漢字能力検定、通称・漢検がブームでもありました。
同年には、江戸文化クイズ【学研M文庫 presents ものしり江戸名人】(2008年〔グローバル・A・エンタテインメント〕)も制作されています。
ニンテンドーDSソフト
【江戸文化歴史検定DS】
ニンテンドーDSソフト
【学研M文庫 presents
ものしり江戸名人】
「歴史シミュレーションゲーム」の言葉を生んだ【シミュレーションウォーゲーム 信長の野望】(1983年〔光栄マイコンシステム/光栄〕・PC-8001/PC-8801版他)の開発メーカーは、その人気シリーズをニンテンドーDSでもソフト化します。
メーカー創業30周年記念作品を謳った【国盗り頭脳バトル 信長の野望】(2008年〔コーエー〕)です。
「波瀾盤上ストラテジー」が掲げられた同作は、ボードゲーム仕様となりました。シナリオモードではプレイヤーは織田信長となり(1度ゲームをすべてクリアしたのち武田信玄・上杉謙信・伊達政宗が選択可能)、タッチペンを使って自軍のコマを進め、各ステージのクリアを目指します(ゲームは最短5分から)。ダブルスクリーンの上画面が主にデータと俯瞰地図、下画面が主に戦闘場面です。
戦乱モードではプレイヤーは、織田家・武田家・上杉家・伊達家・毛利家・北条家・長宗我部家・島津家の8家から選択し、各ステージのクリアを目指します。
同モードは、ワイヤレス通信、ダウンロード通信、本機独自のインターネット通信サービス「ニンテンドーWi-Fiコネクション」(日本でのサービス開始は2005年11月23日)に対応し、パソコン版など(【信長の野望Internet】1998年・Windows 95版、【信長の野望Online】2003年・PlayStation 2他)と同様にネットワークを活用したマルチ(協力)プレー対戦が楽しめました(最大4人)。
ニンテンドーDSソフト
【国盗り頭脳バトル 信長の野望】
ニンテンドーDSソフト
【国盗り頭脳バトル 信長の野望】
「下画面:合戦場面」
同年同メーカーは、同じくメーカー創業30周年記念作品を謳った合戦アドベンチャーゲーム【采配のゆくえ】(2008年〔オメガフォース/コーエー〕)も発売しています。プレイヤーは石田三成となり、関ヶ原の戦いを勝利に導く、歴史のif(もしも)を目指します。
このゲームでは、戦略パートと合戦パート共に会話形式によるテキスト中心の仕様が特徴です。戦略パートでは、武将との会話を通じて有利な情報を引き出します。そして合戦パートでは、戦場にいる味方の武将からの「報告」を聞き、その情報をもとに的確な判断を行って味方の部隊に「伝令」し、勝利を目指します。時に武将との一対一の問答による「説得」を行って戦を有利に導きます。
ダブルスクリーンの上画面は主にキャラクターのセリフ、下画面は主に選択肢と俯瞰地図が表示されます。
ニンテンドーDSソフト【采配のゆくえ】
ニンテンドーDSソフト
【采配のゆくえ】
「上下画面:説得場面」
新しいゲーム機の誕生は新興企業の参入も促します。
防御型フォーメンション・マネジメントゲーム【風雲!大籠城】(ふううんだいろうじょう:2009年〔エヌエヌドットシステム/河本産業〕)は、ゲームプロデューサー戸川浩明(元ヒューマン)の参画によって製造業から業態転換したメーカーが手がけました。
「痛快陣形配置ゲーム」を掲げた同作では、プレイヤーは籠流(こもりりゅう)の若き忍者となり、オールタッチペン仕様による操作でそれぞれ特徴が違う自軍ユニット(弓兵・槍兵・鉄砲・武将・大砲)を配置。江戸幕府転覆を企む闇ノ軍(南海坊天海、由比氷雪、丸橋誅弥など)に城門を落とされないように取り組みます。
守る城は、仙台城・高知城・七尾城・五稜郭・春日山城・広島城・名古屋城・熊本城・大坂城・江戸城・小田原城・安土城の12城です。
ダブルスクリーンの上画面は主にキャラクターのセリフとデータ、下画面は主に俯瞰地図が表示されます。
ニンテンドーDSソフト
【風雲!大籠城】
ニンテンドーDSソフト
【風雲!大籠城】
「上下画面:江戸城場面」
3作同時に発売された戦国シミュレーションゲーム【戦国Spirits 主君伝】、【戦国Spirits 軍師伝】、【戦国Spirits 猛将伝】(2010年〔タスケ〕)も、2000年代に入って設立された新興企業が制作しました。
監修にはゲームプロデューサー・岡本吉起(おかもとよしき:元カプコン)を迎え、ゲームデザインを岡野修身(おかのおさみ)が手がけています。岡野修身は、ファミリーコンピュータソフト【不如帰】(ほととぎす:1988年〔タムテックス〕開発・〔アイレム〕発売)で、歴史シミュレーションゲームにリアルな戦国時代の価値観(ドライな主従関係など)を導入した人物です。
この3つの戦国シミュレーションゲームでは、その不如帰がふまえられ、著名な戦国武将それぞれの人生が追体験できます。
戦国Spirits 主君伝のストーリーモードでは武田信玄・織田信長・上杉謙信。戦国Spirits 軍師伝のストーリーモードでは直江兼続・山本勘助・石田三成。戦国Spirits 猛将伝のストーリーモードでは前田利家・本多忠勝・島津義弘です。
ダブルスクリーンの上画面は主にキャラクターとデータ、下画面は主に俯瞰地図が表示されます。
また、戦国Spirits 主君伝の特別シナリオ「夢幻」ではDS初のシナリオジェネレーターシステムが導入されました。全国の大名や家臣をシャッフルして生み出された独自の戦国時代を何度でも楽しむことができます。
戦国Spirits 軍師伝の「家臣プレー」では主君に仕える家臣となり、立身出世か下剋上かの人生を楽しめます。戦国Spirits 猛将伝の「局地戦」モードではタッチペンを使ったアクション場面を操作して味方の士気を高めるなど、戦国Spirits シリーズは3作ならではの特徴を有しました。
ニンテンドーDSソフト
【戦国Spirits 主君伝】
ニンテンドーDSソフト
【戦国Spirits 軍師伝】

ニンテンドーDSソフト
【戦国Spirits 猛将伝】
DSでは、携帯型ゲームで人気シリーズとなったキャラクターと、定番の歴史・戦国シミュレーションゲームとのコラボがなされます。
シミュレーションゲーム【ポケモン+ノブナガの野望】(2012年〔ポケモン〕〔コーエーテクモゲームス〕開発・〔ポケモン〕発売)です。
同作では、プレイヤーはランセ地方の一国であるハジメの国のブショーリーダー(男女選択可能)を操作。仲間のオイチ(お市の方相当)と共に、ランセ地方の滅亡を目論むノブナガ他17の国とイクサを交えます。
敵となるブショーは、「17の城を手にすれば、ランセをつくりし幻のポケモンがあらわれる」と言う古い言い伝えを信じて戦いに挑んできます。
プレイヤーが操作するブショーリーダーには、そのパートナーとしてポケモン・イーブイがおり、敵となる各ブショーにも1匹のパートナーのポケモンがいます。
ヒデヨシ(羽柴秀吉相当)にはモウカザル、モトナリ(毛利元就相当)にはジャノビー、ギンチヨ(立花誾千代相当)にはルクシオ、モトチカ(長宗我部元親相当)にはフタチマル、ヨシヒロ(島津義弘相当)にはドテッコツ、ヨシモト(今川義元相当)にはクヌギダマ、ケンシン(上杉謙信相当)にはミュウツー、シンゲン(武田信玄相当)にはグラードン、ウジヤス(北条氏康相当)にはダンゴロ、ネネ(高台院相当)にはゴルバット、コタロウ(風魔小太郎相当)にはゾロアーク、マサムネ(伊達政宗相当)にはウォーグル、イエヤス(徳川家康)にはボスコドラ、ノウヒメ(濃姫相当)にはムウマージ、ミツヒデ(明智光秀相当)にはフリーザー、ノブナガ(織田信長相当)にはゼクロムが、それぞれ設定されています。
このゲームでは、イクサに勝ち進むことで高まるパートナーとの相性(リンク)を100%にすることも重要な要素となっています。イクサで勝利したことによって仲間になったブショーと道中仲間に加えることができる野生のポケモンとで、ブショー最大6対6、ポケモン最大6対6でイクサを勝利に導きます。
ダブルスクリーンの上画面は主にキャラクターとデータ、下画面は主に戦闘地図となっています。
また、ニンテンドーWi-Fiコネクションによって追加エピソードやイベント(森蘭丸相当のランマル、出雲阿国相当のオクニなど)も楽しめる仕様でした。
ニンテンドーDSソフト
【ポケモン+ノブナガの野望】
ニンテンドーDSソフト
【ポケモン+ノブナガの野望】
「下画面:イクサ場面」
DSでは、主に人気キャラクターのシリーズ作が売上の上位を占めました(【Newスーパーマリオブラザーズ】、【ポケットモンスター ダイヤモンド】と【ポケットモンスター パール】、ニンテンドーWi-Fiコネクション第1弾【おいでよ どうぶつの森】、【ドラゴンクエストIX 星空の守り人】、ニンテンドーWi-Fiコネクション第2弾【マリオカートDS】など)。
また、Touch! Generationsシリーズ最初期作で「すれちがい通信」(*本体を持った者同士がすれ違ったときに通信機能が反応し、情報交換が可能になる仕組み)に対応したソフト(【nintendogs】)や、同じソフトを楽しむ者同士が自身の人間型キャラクターを登録し合って互いのゲーム内の島で情報交換ができるコミュニケーションソフトも特徴となりました(【トモダチコレクション】)。
DSの発売から7年後、3D化された後継機ニンテンドー3DS、通称・3DSが発売されます(2011年2月26日発売。価格25,000円)。ニンテンドーWi-Fiコネクションは、「ニンテンドーネットワーク」に継承され、すれちがい通信の特化が大きな特徴のひとつとなります。
3DSでは、売上の上位は人気キャラクターのシリーズ作の他、その通信機能を大いに活かした参加型のゲームの割合も増えました(日本ゲーム大賞2013・大賞受賞作【とびだせ どうぶつの森】、【ポケットモンスターX・Y】、【モンスターハンター4】、【妖怪ウォッチ元祖・本家】など)。

「ニンテンドー3DS」外箱
少年漫画版が先行したロールプレイングゲーム【妖怪ウォッチ】(2014年〔レベルファイブ〕)は、日本ゲーム大賞2014・大賞を受賞するなど、3DSの人気シリーズとなります。
同シリーズでは、歴史シミュレーションゲームの言葉を生んだ開発メーカーのもうひとつの人気シリーズとコラボしています。
シミュレーションゲーム【妖怪三国志】(2016年〔コーエーテクモゲームス〕開発・〔レベルファイブ〕発売)です。ウォー・シミュレーションゲーム【三國志】(1985年〔光栄〕・PC-8801版他)の発売30周年作でした。
妖怪三国志では、不思議な本「妖怪三国志」に吸い込まれた3匹の妖怪が武将妖怪となり、さくらの国の統一を目指して三つ巴の戦いを繰り広げます。ジバニャンは蜀の劉備(りゅうび)に、コマさんは呉に通ずる孫策(そんけん)に、USAピョンは魏の仲達(ちゅうたつ)となります。
同作では、ダウンロード版はブチニャン超雲(ちょううん)が特典になっていました。インターネット通信を使用した協力プレー可能で(最大4人)、同じソフトを起動している者同士が出会った際、すれちがい通信を利用したすれちがいバトルにも対応しました。

ニンテンドー3DSソフト
【妖怪三国志】
ゲーム人口の拡大を目指して開発された携帯型ゲーム機では、老若男女が楽しめるよう教養や頭脳ゲームのジャンルが重んじられました。刀剣ゆかりのゲームも頭脳ゲームの視点で制作され、ロングセラーの定番作は子供に人気のキャラクターとのコラボと言うかたちで幅広い世代に楽しまれることになりました。