博物館や美術館を訪問する際に楽しみなのがミュージアムショップ。気に入った展示品のグッズをミュージアムショップで探してお土産にするのも醍醐味ですが、ネット通販ができるオンラインミュージアムショップも増えています。ここでは、刀剣に関するグッズを販売しているオンラインミュージアムショップを7つ選んで紹介します。
※掲載情報は2021年9月時点の内容で、全国の北から南の順で掲載しています。
徳川ミュージアム
徳川ミュージアムは、徳川御三家のひとつ、「水戸徳川家」の13代当主「徳川圀順」(とくがわくにゆき)が、伝来の大名道具や古文書類を寄贈して設立した公益財団法人徳川ミュージアム(旧 財団法人水府明徳会)の博物館として、1977年(昭和52年)に開館しました。
徳川家康の遺品(駿府御分物)を中心に、歴代藩主や、その家族に伝わる品を収蔵し、その数は約30,000点。オンラインショップでは、「小太刀 児手柏」の付箋やマスキングテープ、「燭台切光忠」のクリアファイルや缶バッジなど、著名な刀剣のグッズを販売しています。
東京国立博物館
「東京国立博物館」は、1872年(明治5年)に設立された日本最古の博物館で、所蔵品の数は、約117,000点と国内最大級。東京国立博物館には、「天下五剣」のうち、2振の日本刀が収蔵されています。
ひとつは、「源頼光」が「酒呑童子」(しゅてんどうじ)を切った日本刀とされる太刀「童子切安綱」(どうじぎりやすつな)。もうひとつが日本刀の中で最も古い物のひとつと言われている国宝「三日月宗近」(みかづきむねちか)です。
オンラインショップでは、名品の複製や食品・インテリアなど、様々なグッズを販売。刀剣関係では、三日月宗近のポストカードや刀剣マスキングテープなど文具がラインナップに並びます。
佐野美術館
佐野美術館は、1966年(昭和41年)静岡県三島市に設立されました。美術館の名前は、設立者の佐野隆一氏に由来。収蔵品は、刀剣類や茶器、仏像など、日本の美術品を中心に、その数は2,500点を超えています。
佐野美術館は、日本刀に関する収蔵・展示が全国の美術館の中でも質量ともに屈指です。それを受け、日本刀などの刀剣類の寄贈先や寄託先として選ばれることが多々あります。その代表的な寄託作品が、天下三名槍と名高い「蜻蛉切」(とんぼきり)です。
ミュージアムショップでは、展示会図録に加えて透かし鍔のキーホルダーや蜻蛉切のマスキングテープなど、刀剣や刀装具をあしらった文房具を取り扱っています。Webサイト上で購入の申込みが可能です。
徳川美術館
徳川美術館は、1935年(昭和10年)に開設された愛知県名古屋市の美術館で、1931年(昭和6年)に徳川義親氏によって設立された「徳川黎明会」が運営します。
収蔵品は、「徳川家康」の遺品をはじめとして、初代尾張藩主の「徳川義直」以降の尾張藩歴代当主の遺愛品など、10,000件余にのぼります。その中でも目を見張るのが日本刀の所蔵数で、刀・槍・小刀など1,000振ほどが収蔵されており、その数は国内最大級です。
オンラインミュージアムショップでは、名物刀剣である「鯰尾藤四郎」、「物吉貞宗」、「後藤藤四郎」、「南泉一文字」、「山姥切長義」、「五月雨江」などいわゆる「徳美組」の刀剣にちなんだグッズの他、展示会図録やガイドブックを販売しています。もちろん、刀剣以外にも収蔵品をモチーフにしたグッズも並んでいます。
名古屋刀剣ワールド
(名古屋刀剣博物館)
刀剣ワールド財団(東建コーポレーション)が設立した刀剣・甲冑・浮世絵を専門とした博物館。約500振の刀剣を所蔵し、国宝「有楽来国光」を筆頭に、名刀も多数。常時150振の刀剣を展示し、五箇伝や時代の特徴を網羅したコレクションとなっています。
また、甲冑(鎧兜)は約50領、浮世絵は150点を常設展示しており、最先端の体験メディアを複合したスペースも完備。「誰もが楽しめる日本文化との出会いの場」をコンセプトとして、名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」(名博メーハク)は、名古屋の新たな観光施設を目指しています。
オンラインミュージアムショップでは、所蔵する有楽来国光や作刀中の「天下三名槍」写しをモチーフとした、マスキングテープ・エコバッグ、ハンカチなどのグッズを販売。「吉岡一文字」(重要文化財)や「貞宗」(重要文化財)など名刀のポスターも販売。オリジナルの模造刀や包丁も取り扱っています。
福岡市博物館
福岡市早良区にある「福岡市博物館」は1990年(平成2年)10月、地域の歴史と民俗を研究・展示する博物館として開館しました。
常設展示では、アジアの人・物・文化の交流がもたらした特色ある福岡の歴史と、人々の暮らしを11のコーナーを通して紹介。福岡藩主・黒田家の資料を中心に展示している「黒田家名宝展示」のコーナーには、「へし切長谷部」(国宝)、「日光一文字」(国宝)、天下三名槍のひとつに挙げられている大身槍「日本号」が展示されます。
福岡市文化芸術振興財団が運営するオンラインショップでは、へし切長谷部の一筆箋や日本号の実物大ポスターなど、刀剣や甲冑をモデルにした文具を販売しています。また、所蔵する国宝の「金印」のスタンプやレプリカも人気です。