「白け映り」(しらけうつり)とは、地鉄(じがね)に現われる働きである「映り」の一種である。
備前物に多く見られる「丁子映り」(ちょうじうつり)、「乱映り」のように暗帯部(黒い影のように見える部分)を伴わず、また、はっきりした形ではなく、あたかも息を吹きかけたかのように、うっすら白く見えるもの。
南北朝時代の末左(すえさ)や延寿(えんじゅ)や古三原(こみはら)鍛冶、室町時代の美濃物に現われる特徴とされる。
現代は、主に美濃物の作風を説明するときに用いられることが多く、白けという言葉が敬遠されてか「関映り」と呼称する場合も見られる。