刃文

沸本位 にえほんい/ホームメイト

沸本位

(にえ)とは、刃文に現れる粒子のうち、肉眼で識別できる大きさの白い結晶のこと。に現れる刃文のうち、沸が主体となった刃文のことを「沸本位」(にえほんい)と呼ぶ。日本刀鑑定において、重要視されるのが匂本位(においほんい)か沸本位を見極めることと言われている。

沸本位の刀は、五箇伝(ごかでん)のうち山城伝大和伝相州伝のいずれかであるため、鑑定においても3つの生産地のなかから、どの流派、刀工が鍛えた作かある程度推察することが可能となる。

沸本位の作を鍛えた刀工は、山城国(現在の京都府南半部)では「粟田口国友」(あわたぐちくにとも)、「来国行」(らいくにゆき)、「来国光」(らいくにみつ)、「三条吉則」(さんじょうよしのり)。

大和国(現在の奈良県)では「当麻国行」(たいまくにゆき)、「保昌貞宗」(ほうしょうさだむね)、「手搔国包」(てがいくにかね)、「尻懸則長」(しっかけのりなが)。

相模国(現在の神奈川県)では「新藤五国光」(しんとうごくにみつ)、「行光」(ゆきみつ)、「正宗」。

備後国(現在の広島県東部)では「三原正家」(みはらまさいえ)。周防国(現在の山口県東部)では「二王清綱」(におうきよつな)。
 

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