入門書(基礎編)
入門書(基礎編)
監修:稲田和彦の「日本の美 日本刀」をご紹介します。
日本刀の魅力を、迫力満点の美しい写真と共に堪能できる、日本刀鑑賞書籍の決定版と言える1冊です。
掲載作品は、山城物の「三日月宗近」(みかづきむねちか)、「古備前友成」(こびぜんともなり)、「備前正恒」(びぜんまさつね)、「相州正宗」(そうしゅうまさむね)などの日本刀計45振に加えて、「鍔」(つば)や「笄」(こうがい)、「小柄」(こづか)、など美しい刀装具35点。
さらに、両観音開きで実物大・原寸大で10振の作品が掲載されているのも本書の特徴です。「来国俊」(らいくにとし)や「則宗」(のりむね)、「日光一文字」(にっこういちもんじ)など、国宝や重要文化財指定の名刀を家に居ながらにして鑑賞することが可能。
また、本書は2部構成になっており、前半は迫力ある写真が並び、後半にそれぞれの日本刀の解説が続きます。茎(なかご)の風合いや刃文の繊細な働きなど、日本刀の姿かたちを堪能してから、日本刀の解説を読み進めるのがおすすめの楽しみ方です。
美しい日本刀の写真がメインなので、目の肥えた日本刀ファンはもちろん日本刀初心者でも楽しめることでしょう。
また、名刀の解説に加えて、詳細なデータや拵の名称、写真・イラスト・図が豊富な「刀剣鑑賞用語集」など、細部にまで英訳が併記されています。英訳併記は日本刀に関する書籍では珍しく、日本人のみならず外国の方にもおすすめできる1冊です。
監修は、京都国立博物館名誉館員の「稲田和彦」(いなだかずひこ)氏。英訳は、日本刀スペシャリストとして活躍する「ポール・マーティン」氏が担当しています。
スタイリッシュで優美な名刀の写真と、学研ならではの視点での刀剣解説。これまでの書籍とは一線を画するつくりになっていると言っても過言ではありません。