日本刀鑑賞のポイント
日本刀鑑賞ポイント①
日本刀鑑賞のポイント
日本刀鑑賞ポイント①

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日本刀(刀剣)を鑑賞する際には、いくつかのポイントを知っておくと、より日本刀(刀剣)を楽しむことができます。観るポイントを押さえ、日本刀(刀剣)の美しさを体感しながら鑑賞することで、その深い魅力に気付くことができるのではないでしょうか。ここでは、そんな日本刀(刀剣)の鑑賞ポイントをご紹介します。

日本刀(刀剣)の美に癒される心

誰もが同じ思いに至ることはないかもしれませんが、日本刀(刀剣)の美しさに感動するのは、心も洗われるような、その静謐(せいひつ:静かで穏やかな様子)さにあるのです。

日本刀(刀剣)を静かに鑑賞していると、大自然の中で深呼吸しているような、爽やかな気持ちになり、いつの間にか癒されます。

しかし、日本刀(刀剣)の魅力はそれだけではありません。もっと複雑な要素があるのです。

日本刀(刀剣)を観ていると、戦慄にも似た、ある種の怖さを感じる人も多いでしょう。それは、「生」と「死」を秘めた、ギリギリの緊張感を人に与えるからです。

日本刀(刀剣)に対し、「切る」という機能だけに目を向ける人が多いのは、合理的な現代人の特性とも言えますが、火縄銃を観ても、日本刀(刀剣)を観たときのような緊張感はありません。

秋霜烈日(しゅうそうれつじつ:[秋の霜と夏の日差しが厳しいことから]厳かで厳しいことの例え)の激しさを顕す日本刀(刀剣)、春風駘蕩(しゅんぷうたいとう:[春風がのどかに吹く様子から]ゆったりとのびのびしている様子)の穏やかな表情を見せる日本刀(刀剣)。

それぞれに豊かな個性を具えた日本刀(刀剣)達を、繊細な心の感性に身をゆだねて観れば、神聖な光輝に対する憧れが、心の裡(うち)から湧いて来るのを感じます。

また、日本刀(刀剣)の鋭利強靭さに勇気付けられ、静かに瞑想するように心に安らぎを感じたり、その美しさに心洗われたりするなど、思いは様々です。

日本刀(刀剣)は、単なる刃物ではありません。霊威に対する崇敬の念から、精神的象徴として生まれました。それを知ることで、古の人々の心と祈りが見えてきます。

神代の昔から日本人は、浄め(きよめ)の儀式に清浄な火と清らかな水を用いました。水に流し、浄火で焼いて、すべての物を浄めます。その清らかな水と浄火をもって作られ、神秘的な力を持つ神聖な宝器。それは日本刀(刀剣)と鏡でした。そのため、日本刀(刀剣)と鏡が神社の御神体に奉られているのです。

「三種の神器」として伝承される「八咫鏡」(やたのかがみ)は「伊勢神宮」の御神体に、「草薙神剣」(くさなぎのみつるぎ:「天叢雲剣」[あめのむらくものつるぎ]とも)は「熱田神宮」の御神体になりました。

  • 伊勢神宮

    伊勢神宮

  • 熱田神宮

    熱田神宮

一方、三種の神器でありながらも、火と水で作られていない「八尺瓊勾玉」(やさかにのまがたま)は御神体とはならず、皇居の「新吹上御所」(しんふきあげごしょ)の「剣璽の間」(けんじのま)に置かれています。

絵画や彫刻は、美術館で観れば充分鑑賞できますが、日本刀(刀剣)をはじめとする工芸品は、その感触を味わいながら観ないと本当の良さが分かりません。機会を見つけて、ぜひ手に取って鑑賞してみましょう。

日本刀(刀剣)鑑賞は何を知れば良いのか

日本刀(刀剣)を観て、心に響く静謐な美との出会いが確信できれば、あとはそれが何であるかを一歩一歩確かめながらその本質に近付いていくのですが、日本刀(刀剣)を鑑賞するには、3つの要素を知る必要があります。

その1:日本刀の姿(すがた)

優美であったり、豪壮であったりと、時代背景の違いや戦闘法の違いにより、その姿は随分と違います。

その2:刃文(はもん)

刀匠の最も個性の発揮されるところであり、その変化の妙は、知れば知るほど興味の尽きない星空のような世界です。

その3:地鉄(じがね)

日本刀(刀剣)は、各時代の製鉄技術の違いにより、鉄色をはじめとする見え方が異なる物。

地鉄の一例

地鉄の一例

また、「折り返し鍛錬」によって地鉄の肌の層は、32,768枚になっており、鍛錬法の違いで、「杢目肌」(もくめはだ)・「板目肌」(いためはだ)・「柾目肌」(まさめはだ)などが複雑に織り成されています。

これら3点を、具体的に鑑賞できるようになることが目標です。ここからは、姿・刃文・地鉄を中心にご紹介します。

日本刀(刀剣)の姿から制作時代が分かる

一見すると同じように見える日本刀(刀剣)の姿は、時代によってかなり違う物。各時代の戦闘方法が異なり、それに最も都合の良い姿になっているので、各時代の姿の違いを覚えれば、姿だけである程度の時代が特定できます。

平安時代末期から鎌倉時代初期

上品な姿でありながら、安定感と力強さがある。

平安時代末期から鎌倉時代初期の太刀姿

平安時代末期から鎌倉時代初期の太刀姿

鎌倉時代中期

鋒/切先(きっさき)が詰まって猪首(いくび)になり、身幅広く、元先の幅に大差はない。

鎌倉時代中期の太刀姿

鎌倉時代中期の太刀姿

南北朝時代

身幅広く、重ね薄く、平肉(ひらにく)が少ない。長大な「太刀」が多く、現在見る太刀は、短く磨上げた物が多い。

南北朝時代の太刀姿

南北朝時代の太刀姿

室町時代初期

鎌倉初期の姿に似るが、腰反りでなく、先反りである。

室町時代初期の太刀姿

室町時代初期の太刀姿

室町時代中期

2尺(約60cm)前後の「刀」が多く、集団戦の片手打ちに適している。

室町時代中期の刀姿

室町時代中期の刀姿

慶長時代

南北朝期の日本刀(刀剣)を短く大磨上げした刀姿に似る。

慶長時代の刀姿

慶長時代の刀姿

寛文時代

反り浅く、鋒/切先が小さく先幅が狭い。

寛文時代の刀姿

寛文時代の刀姿

刃文とは何なのか

刃文:刀身に現れる波のような文様

刃文:刀身に現れる波のような文様

刀匠の美と個性の表現を凝縮させ、実用をかねた美しい刀身の中に、真っ白に輝いて見える焼刃のかたちを刃文と言います。

初めて日本刀(刀剣)を観た人でも、夜空に流れる天の川に輝く星々を見るようで、美しいと感じられることでしょう。それは実用と美しさをかね備えた無駄のないスッキリとした刀身の上に、白くきらめく刃文のリズミカルな躍動感や、簡潔な緊張感に美しさを覚えるからなのです。

日本刀(刀剣)の刃文を生み出すには数々の秘密があり、不思議なエネルギーに満ちている刃文は、赤く熱した刀身を水に入れる熱処理の化学変化により生じます。日本刀(刀剣)の最も硬度の高い部分が刃文です。

刃文作りの基本は、刃文になる部分には薄く、地肌になる部分には厚く、「焼刃土」(やきばつち)という特殊な粘土を塗り、熱した刀身を水で急冷し、刃文を出現させます。

刃文とは光の芸術

刃文の一例

刃文の一例

刀身上に白く輝く、波状または直線状に見える物が刃文です。「鋼」(はがね)を焼いて水に入れ、急冷する「焼き入れ」(やきいれ)の際にできた粒子に光が当たり、乱反射して白く見えます。

そのときにできた粒子の大きい物が、お湯が煮えた際にできる空気粒のように見えるので「」(にえ)、粒子が細かく、匂うような状態で視認できない状態の粒子が「」(におい)です。

これは鼻で嗅ぐ「匂い」ではなく、例えば「青丹よし 奈良の都は 咲く花の 匂うがごとく 今盛りなり」([万葉集]巻三・32 8)にある匂いと同じで、花の色が鮮やかに美しく照り映えている様子を言い、視覚的な意味を持ちます。

刃文は大別すると、「直刃」(すぐは)と「乱れ刃」(みだれば)の2種類あり、直刃は直線状、乱れ刃は種々の曲線で構成された刃文です。刃文は非常に美術的であり、観る人を引き付ける魅力があります。刃文は、日本刀(刀剣)だけにある優れた特徴。

直刃は最初に出現した刃文で、古墳時代から見られ、刃幅の広狭によって、「広直刃」(ひろすぐは)・「中直刃」(なかすぐは)・「細直刃」(ほそすぐは)の種別があります。広直刃と細直刃は強度に欠点が出やすいため、ほとんどの刃は、中直刃に焼かれているのです。

乱れ刃には多くの種類がありますが、基本となる乱れ刃は「湾れ刃」(のたれば)・「丁子乱れ刃」(ちょうじみだれば)・「互の目乱れ刃」(ぐのめみだれば)の3種類。

湾れ刃は、波がゆるやかに起伏するように直刃がゆったりとうねったように見える刃文で、「大湾れ刃」と「小湾れ刃」に分けられます。

丁子乱れ刃の種類

丁子乱れ刃の種類

丁子乱れ刃は、丁子の実を並べたような刃文。熱帯産のフトモモ科の常緑高木である、丁子の実に似ていることから名付けられた刃文で、家紋にも使われているのです。

丁子乱れ刃の刃文には、乱れの高低の少ない刃文である「小丁子乱れ」、大きい乱れとなっている「大丁子乱れ」、乱れが八重桜のように重なり合った華やかな刃文の「重花丁子乱れ」(じゅうかちょうじみだれ)など、多くのバリエーションがあります。

丁子をベースにしながらも、その形状の違いから、「蛙子丁子」(かわずこちょうじ)、「拳形丁子」(けんぎょうちょうじ)などと名前が付いているのです。

互の目乱れ刃の種類

互の目乱れ刃の種類

互の目乱れ刃は、基石を並べて横から見た形に似て、乱れの頭が丸く揃った状態が基本の刃文。互の目乱れ刃も、「大互の目」と「小互の目」に分かれます。

これらの刃文には、乱れの山が尖っている「尖刃」(とがりば)や「鋸刃」(のこぎりば)、数珠を横から見たような「数珠刃」、互の目と丁字が判別しがたい「互の目丁子」などがあります。

その他には、形の違いに数々の名前が付いた互の目乱れ刃がありますが、その種類は多岐にわたっていますので、その時々で覚えていきましょう。

また、「皆焼刃」(ひたつらば)と呼ばれる刃文もあり、こちらは、大乱れ刃が極端になり、刀身全体に飛び焼状になったものです。

「沸出来」の刃文と「匂出来」の刃文

刃文の種類は、熱処理温度の違いによって粒子の大きさが違うものに分かれており、高温で出現する沸と、低温度で出現する匂の2種類があります。

お湯が沸騰するときに出る空気の泡粒のように見える状態を沸と言い、匂は、香りが匂い立つ微細な状態を言います。沸と匂は本質的には同じ物で、雨と霧の違いのようなものです。

地肌と刃文の刃境に肉眼で粒々状に見えるのが沸で、霧のように細かく見えない結晶が匂です。

それでは、なぜ沸や匂は、刃境に多く表れるのでしょうか。それは、やわらかい地肌と硬い刃部が、刃境で霜降り状に混じり合っていることに理由があります。

砥石で研磨すると、やわらかい部位は砥ぎ減りますが、硬い部位では入り組んだ刃文が粒状に浮き出て見えるようになり、これが沸や匂の刃文となるのです。

数え切れないほどの粒子が付いた沸や匂の刃文に光を当てると乱反射を起こすため、白く浮き立って見えます。

また、刃はスリ硝子状に表面がザラザラとしており、凹部と凸部が無数にある状態です。物を切ったときは、凸部にのみ物に接触するので摩擦が少なく、よく切れることになります。

「沸出来」(にえでき)の代表が「正宗」(まさむね)、「匂出来」(においでき)の代表が「備前長船」(びぜんおさふね)の日本刀(刀剣)です。

沸と匂の必要性

日本刀(刀剣)の沸と匂の状態を観賞するには、光源に対して21°ほどの角度で、刀身を透かして観ます。これは、研師が「化粧研ぎ」という一種の化粧を施しているため、この化粧を消し、真の刃文を観るために行なう作法です。

女性の化粧は水で洗い流しますが、日本刀(刀剣)の化粧は光で消し去ります。「マルテンサイト」と呼ばれる粒子が光を乱反射させ、沸と匂が白く輝いて見えるのです。

沸と匂は、美的要素のために考え出された物ではありません。あくまでも切れ味を良くするための物なのです。沸と匂があると、切った物と触れ合うのが沸と匂の頭頂部だけになり、接触面積が少なく、抵抗も低く通過できるのでよく切れます。

また、最もはっきりと沸と匂が認識できるのは、地鉄と刃文の境目です。ここは、地鉄の「トルースタイト」と刃部のマルテンサイトが霜降り状に混じり合っている部位であり、研ぎにより軟質のトルースタイトが沈み、マルテンサイトが乱反射するので、目立って見えます。この硬軟が混じり合うことが重要なのです。

なぜなら、物を切ったときの衝撃が、いきなり刃部から地部へ伝わると、刃と地に割れが生じやすくなります。しかし、硬軟入り混じった刃境は、衝撃を吸収する緩衝地帯の役目を果たします。刀匠は実用だけでなく、さらに美の極致を目指した結果、夜空にきらめく星々のように、神秘的な沸と匂の美を生み出したのです。

帽子は鋒/切先の刃文

鋒/切先(きっさき)の刃文を「帽子」(ぼうし)と言います。誰が言ったのか、帽子は日本刀(刀剣)の顔で、刀匠の技量がよく分かる所という解説が継続的にされていますが、帽子が上手で刀身の刃文は下手、などという刀匠はいません。刃文が下手な刀匠に、上手な帽子を焼けないからです。

上手と下手の差は、鋒/切先の重ねは薄く焼き入れが難しいところで、均一にむらなく焼けているかどうかの差となりますが、現在残っている日本刀(刀剣)のほとんどは名工の作であり、むらなく焼けています。帽子を観ることによって、所属する流派と時代が大まかに推測できるのです。

帽子の見方について、具体的に一例をご説明します。

「帽子」は峰/切先の刃文

「帽子」は峰/切先の刃文

関ヶ原の戦い」前後から200年ぐらいのあいだにできた日本刀(刀剣)を「新刀」(しんとう)と言いますが、新刀は例外を除き、刃文がどれほど乱れていても、帽子は直刃の「小丸帽子」(こまるぼうし)です。

これに対して「古刀」(ことう)は、乱れ刃の刃文のときには帽子も乱れ刃になり、古刀を理想とした「新々刀」(しんしんとう)も、それに倣っています。

「焼き入れ」の秘密

たたら製鉄

たたら製鉄

日本刀(刀剣)の成立には、温度が決め手になります。世界に認められた日本刀(刀剣)の優秀性は、砂鉄を低温で製鉄する、「たたら製鉄」と呼ばれる日本独自の製法に由来しているもの。

洋鉄は、鉄鉱石をコークスで溶解するのに、1,500℃以上の高熱が必須であるのに対し、酸化鉄である砂鉄を還元するのには、木炭の遠赤外線の作用により、750℃ぐらいから還元が始まり、1,000℃以上で最高の温度となります。

砂鉄は、洋鉄より500℃も低温で還元できるため、硫黄や燐(りん)が溶け込まず、不純物の少ない良鉄になるのです。

ちなみに硫黄が入ってしまうと暑いときに折れやすくなり、燐が入ると寒いときに折れやすくなると言われています。また、これらは錆びの原因にもなり、内部から崩壊する恐れも出てくるのです。

日本刀(刀剣)制作において、たたら製鉄の他に温度が重要となるのが、焼き入れ(やきいれ)という工程。これは、折り返し鍛錬を終えて、硬い「皮鉄」(かわがね)とやわらかい「心鉄」(しんがね)を組み合わせて刀身の姿に打ち伸ばしたあと、最後に行なわれるものです。

焼き入れのとき、冷却速度を速めて刃文と地鉄を分けるために、焼刃土(やきばつち)という一種の粘土を塗ります。刃部には薄く、地部には厚く塗るのですが、これは冷却時間に差を付けるためです。このことは、世界的に例がありません。

仮に赤熱した刀身のみで水に入れると、水が直接刀身に触れて気化し、水蒸気になります。その水蒸気の空気泡が刀身を包み、水が直接刀身に接触しなくなるため、急冷することができません。

これに対し、素焼状になった焼刃土には無数の細孔があるので、毛細管現象により、水が刀身に吸い込まれるのです。これにより、絶えず刀身が水で急冷されるので、焼き入れ効果が上がります。

それでは、焼き入れ時の刀身の温度は、何℃が適切なのでしょうか。焼き入れを行なう前の日本刀(刀剣)の組織は、純鉄に近い「アルファ鉄」という状態になっていますが、その結晶は、9個の原子から成る1個の分子で構成されています。

このアルファ鉄を加熱して726℃に達すると、14個の原子から成る1個の分子で構成される「ガンマー鉄」に変化。この温度を「鉄の変態点」と言います。

日本刀(刀剣)に焼きが入り、刃文が出現するには、この「熱の変態点」である726℃以上に熱することが絶対条件。そこから温度の上昇にしたがって鉄の結晶が肥大していき、800℃を超えると、刃物として成立しない弱さになってしまいます。最良の温度は750~760℃であり、ここで焼き入れを行なうと、最も硬い刀身になるのです。

刀匠は、「ふいご」のひと吹きで100℃程度も変化する難しい温度管理を、経験と勘だけで行ないます。口伝では、「太陽が西の空へ沈む色に刀が焼けたら水に入れる」と伝えられていますが、温度計も使わずに目だけで温度を見るのは、現実の作業では神業に近いのです。

焼き入れでは、熱の変態点まで加熱した刀身を急冷する訳ですが、焼刃土を厚く塗った地部はややゆっくり冷えて硬度90のトルースタイトになり、薄く塗った刃部は、急冷により、硬度120の硬い組織であるマルテンサイトになります。

高めの温度で焼かれた日本刀(刀剣)は鉄の肥大化が進み、沸出来の刃文に変化し、やや低い温度で焼かれた物は、匂出来に変化。刃部のマルテンサイトの種類は、硬すぎて不安定な「アルファ・マルテンサイト」と、粘り強く靭性がある、安定した組織の「ベータ・マルテンサイト」の2種類。

焼き入れの済んだ刀身には、多くのアルファ・マルテンサイトが含まれており、これをベータ・マルテンサイトにするために、刀匠は約400℃の熱で焼き戻しを行なうのです。

この作業によって刀身の弾力が大幅に増し、粘りが出て折れ曲がりも少なくなり、著しく切れ味が良くなります。昔から切れ味抜群と有名な刀匠の作は、焼き戻しの名人でもあった訳です。

日本刀鑑賞ポイント①

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