刀剣難解辞典Ⅱ(応用編)
刀剣難解辞典Ⅱ(応用編)
備前伝の刀工「忠光」が作刀した「刀 銘 備前国住長船忠光」の原文の一部を現代文に訳し、分かりやすい解説文にしました。
「忠光」(ただみつ)は、「勝光」(かつみつ)や「宗光」(むねみつ)と共に、室町時代後期の備前国(現在の岡山県南東部)で作刀した①「末備前」(すえびぜん)を代表する名工。
忠光系と言えば、末備前のなかでも直刃(すぐは)の名手として名高いですが、
「刀 銘 備前国住長船忠光」は、②匂口(においぐち)の冴える③乱刃(みだれば)の出来映えとなっていることが特徴。
さらに表裏には、見事な刀身彫刻(とうしんちょうこく)が施されています。
「忠光」(ただみつ)は、「勝光」(かつみつ)や「宗光」(むねみつ)と共に、室町時代後期の備前国(現在の岡山県南東部)で作刀した
①「末備前」(すえびぜん)を代表する名工。
特に永正頃から文禄頃(1504~1595年)の末備前を代表する名工。
忠光系と言えば、末備前のなかでも直刃(すぐは)の名手として名高いですが、「刀 銘 備前国住長船忠光」は、
②匂口(においぐち)の冴える
刃を光にかざして観たとき、匂口の反射が強く、明るく、きっぱりとしている様子で、刃文(はもん)の輪郭線が、地鉄(じがね)から浮き立って輝いて見える
③乱刃(みだれば)の出来映えとなっていることが特徴。
乱刃の出来映えとなっていることが特徴で、その乱れ具合が風に吹かれた雲を連想させることから本刀には「走雲」(そううん)の号(ごう)が付けられています。
さらに表裏には、見事な刀身彫刻(とうしんちょうこく)が施されています。