2023年(令和5年)1月8日より、62作目のNHK大河ドラマ「どうする家康」放送が開始されました。大河ドラマ「どうする家康」の放映にあたり、2023年(令和5年)4月から、東京、岡崎、静岡の3ヵ所を巡回するNHK大河ドラマ特別展「どうする家康」の開催が決定。この特別展は、大河ドラマ「どうする家康」の主人公「徳川家康」の生涯を、当時の歴史資料、美術品を交え、生涯のなかで重要な節目となった出来事を紐解いていくというコンセプトの展覧会です。NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」の概要、見どころ、会場などを見ていきましょう。
NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」とは、大河ドラマ「どうする家康」の放映に連動し開催される、「徳川家康」にまつわる資料やゆかりの品々が展示される特別展です。
50点以上の国宝、重要文化財をはじめに、徳川家康の他、「本多忠勝」、「酒井忠次」などの「徳川四天王」、「織田信長」など、大河ドラマ「どうする家康」に関連する武将の品々、資料を鑑賞することで、徳川家康の生涯の中で重要な節目となった合戦や事件など、数々の出来事を紐解いていきます。
本特別展は、大河ドラマ「どうする家康」が放映される2023年(令和5年)の年間を通して、徳川家康ゆかりの地である東京、岡崎、静岡を巡回。4月15日(土)~6月11日(日)に東京展、7月1日(土)~8月20日(日)に岡崎展、11月3日(金・祝)~12月13日(水)に静岡展が行われます。
NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」は、徳川家康の生涯における6つのターニングポイントを各章に分けて展示。徳川家康の出生地・三河国(現在の愛知県東部)の平定から、死後、東照大権現として祀られるようになった江戸時代まで、徳川家康の足跡を辿りながら当時の情勢を学び、大河ドラマ「どうする家康」にまつわる貴重な美術品を鑑賞することができます。
なかでも見どころとなるのが、国宝、重要美術品に指定されている美術品の品々です。
「短刀 無銘 正宗」(名物 日向正宗:ひゅうがまさむね)や「短刀 無銘 貞宗」(名物 徳善院貞宗:とくぜんいんさだむね)などの国宝の刀剣の他、「久能山東照宮」(静岡市駿河区)が所蔵する「太刀 無銘 光世/妙純傳持」(そはやのつるきうつすなり)、スペイン国王から徳川家康に贈られた洋時計など、貴重な美術品が一堂に会します。
また、「長篠合戦図屏風」(ながしのかっせんずびょうぶ)、「小牧長久手合戦図屏風」(こまきながくてかっせんずびょうぶ)など、当時の合戦の様子を描いた屏風、娘「亀姫」(かめひめ)宛てに徳川家康が書いた消息(しょうそく:手紙のこと)などの歴史資料も紹介され、大河ドラマとは別の角度から徳川家康の生涯を学ぶことができるでしょう。
金陀美具足
また、大河ドラマ「どうする家康」において、徳川家康が着用している甲冑「金陀美具足」(きんだみぐそく)の実物も展示されます。
金陀美具足は、二枚胴具足(にまいどうぐそく)という形式の甲冑の上から漆を塗り、金粉をまぶす「金溜塗」(きんためぬり)と呼ばれる技法を施し、作成されました。
この「金陀美」という名前は、金溜塗が訛って、「きんため→きんだみ」になったのではないかと言われています。煌びやかながらも実用的だったとされる金陀美具足の迫力を、目の前に感じることができるのも、本特別展の魅力のひとつです。
NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」の東京展、岡崎展、静岡展が開催される会場と会期などの情報をまとめました。
会期 | 2023年(令和5年)4月15日(土)~6月11日(日) |
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会場 | 三井記念美術館 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階 |
電話番号 | 050-5541-8600 |
開館時間 | 10~17時(最終入場は16時30分) |
料金 | 一般 1,500円(1,300円) 大学・高校生 1,000円(900円) ※()内は20名以上の団体料金 ※中学生以下 無料 ※70歳以上の方は1,200円 ※会期中、一般券、学生券の半券の提示で、2回目以降は()内割引料金適用 ※障がい者手帳をご呈示の方、及びその介護者1名は無料 |
会期 | 2023年(令和5年)7月1日(土)~8月20日(日) |
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会場 | 岡崎市美術博物館 〒444-0002 愛知県岡崎市高隆寺町字峠1 |
電話番号 | 0564-28-5000 |
開館時間 | 10~17時(最終入場は16時30分) |
料金 | 一般 1,500円(1,400円) 小中学生 750円(700円) ※()内は20名以上の団体料金 ※岡崎市在住・在学の小中学生は無料(要証明書) ※岡崎市在住・在学・在勤の方は一般料金から300円引(要証明書) ※未就学児は無料 ※各種障がい者手帳の交付を受けている方とその介助者1名は無料 ※展覧会限定フリーパス「Limi‐pass」(リミパス)は2,500円 ※「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」入場券の半券提示で、団体料金に割引 |
会期 | 2023年(令和5年)11月3日(金・祝)~12月13日(水) |
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会場 | 静岡市美術館 〒420-0852 静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3階 |
開館時間 | 10~19時(最終入場は18時30分) |
料金 | 未定 |