入門書(基礎編)
入門書(基礎編)
監修:刀剣春秋編集部の「日本刀を嗜む」をご紹介します。
本書は、日本刀の歴史、鑑賞、購入、手入れまで分かりやすく解説。全編を通じてオールカラーで、写真も多数掲載されています。そのため、刀剣初心者には特におすすめです。
構成は大きく分けて、第1章「日本刀の魅力」、第2章「日本刀を学ぶ」、第3章「日本刀を買う」、第4章「日本刀を楽しむ」の4部構成。
第1章と第2章は、日本刀の基礎知識はもちろん、「三日月宗近」(みかづきむねちか)、「助真」(すけざね)、「江雪左文字」(こうせつさもんじ)、「島津正宗」(しまづまさむね)、「五月雨江」(さみだれごう)など、名刀の解説から日本刀の鑑賞スポットである博物館や美術館の紹介まで、詳しく掲載されています。
第3章では刀剣の見どころをはじめ、刀剣商や鑑定書の解説、日本刀の購入手続きなど、日本刀を購入するときに押さえておきたいポイントが網羅されており、「日本刀の購入を検討している」という方にはとても参考になることでしょう。また、実際の日本刀が売られている刀剣ショップの紹介ページもあり、巻末には全刀商会員ショップリストも収録されています。
そして、第4章では、刀剣の手入れ方法を多数のカラー写真と共に解説。「手入れと鑑賞の手順」では、鞘から刃を抜く方法にはじまり、柄(つか)の外し方、打ち粉の扱い方まで、順を追って丁寧に説明されており、日本刀初心者におすすめの1冊です。
本書の監修者は、月刊新聞「刀剣春秋」を発行する「刀剣春秋編集部」。書籍や新聞等の出版を通して、日本刀や甲冑武具類の知識を発信しています。全体的に読み応えたっぷりで、日本刀初心者をはじめ、日本刀愛好家におすすめしたい1冊です。
本書を読み終えたときには、日本刀の知識がより深まり、日本刀の鑑賞が今まで以上に面白いものになっていることでしょう。