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  • 安土桃山時代

びしゅうおさふねすけさださく てんしょうろくねんにがつじつ

短刀 銘 備州長船祐定作
天正六年二月日 /ホームメイト

短刀 銘 備州長船祐定作 天正六年二月日

短刀は、安土桃山時代の1578年(天正6年)に、備前国長船(現在の岡山県瀬戸内市長船町)の「祐定」(すけさだ)が鍛えた1振。

本短刀は平造り(ひらづくり)で、鍛肌小板目(こいため)に板目(いため)が交じり、強く肌立ち、地沸(じにえ)が厚く付きます。

刃文は直湾れ(すぐのたれ:直刃[すぐは]に近い湾れ刃)で刃縁(はぶち)は(にえ)付き(におい)深く、刃中(はちゅう)には金筋(きんすじ)や砂流し(すながし)がかかっています。帽子(ぼうし)は直刃調で先は掃き返り(はきかえり)ます。

(なかご)は生ぶ、先は栗尻(くりじり)で鑢目(やすりめ)は勝手下(かってさがり)。

本短刀の最大の特徴とも言えるのが、力強く彫り込まれた倶利伽羅竜(くりからりゅう)の欄間透彫(らんますかしぼり)。倶利伽羅竜の正体である不動明王(ふどうみょうおう)に加護を祈ったのであろう、かつての所有者の思いが感じられます。

本短刀の作者である祐定は「長船派」(おさふねは)の刀工であり、室町時代末期に備前国で作刀した「末備前」(すえびぜん)の代表的な刀工です。ただし、祐定は同名の人物が数十名いたとされ、刀工の個人名とみるよりは工房の名称と考える方が適切とする意見があります。

名家・著名人の日本刀 名家・著名人の日本刀
名家・著名人と「短刀 銘 備州長船祐定作 天正六年二月日」の関係についてご紹介します。

刀剣詳細情報

鑑定区分 鑑定区分
保存刀剣
時代 時代
安土桃山時代
(古刀)
刀剣種別 刀剣種別
短刀
刀工 刀工
祐定
五箇伝(制作国) 五箇伝
(制作国)
備前伝
(備前国/岡山県)
代表的な所蔵・伝来 代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕
長さ 長さ
(cm)
22.9
反り 反り
(cm)
0

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「短刀 銘 備州長船祐定作 天正六年二月日」は安土桃山時代に制作された刀剣・日本刀です。武器としてだけではなく、美術品としても人気の高い刀剣・日本刀。表示された詳細情報を通じて詳しくなったあとは、実際に観てみるのも良いかもしれません。
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