雲重が属していた「雲類」(うんるい)は、備前国宇甘郷(うかいごう)に住した一派です。「雲類」の呼称の由来は、始祖であった初代「雲生」(うんしょう)が、後醍醐天皇の勅命を受けて太刀を作ることに…
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鑑定区分
- 重要美術品
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時代
- 南北朝時代 初期(古刀)
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制作国
- 備前伝
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刀工
- 雲重
本刀は、備前国(現在の岡山県東部)で活動した刀工一派「長船派」の名工「長義」(ちょうぎ/ながよし)の門人「兼長」が作刀した打刀です。兼長は、師・長義と同様に沸強く華やかな相伝備前の作風で、名…
弘行は、筑前国(現在の福岡県北西部)「左文字」(さもんじ)一門の刀工。南北朝時代に活躍した「左文字」は、正宗十哲のひとりに数えられる名工です。その一門もまた師風を受け継いで、五箇伝の中で修得…
初代「伊予掾源宗次」(いよのじょうみなもとのむねつぐ)は、長瀬村の天満宮で神職に従事する家柄の生まれで、その本名は「境三右衛門」(さかいさんえもん)と言います。佐賀藩(さがはん:現在の佐賀県…
作者の「陸奥守忠吉」は、「近江大掾忠広」(おうみのだいじょうただひろ)の長男で、本家3代目を継いでいます。活躍年代は万治年間(1658~1661年)頃で、その位列は、「新刀最上作」(しんとう…