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江戸時代
とくがわつなよしごないしょ 徳川綱吉御内書 /ホームメイト

「徳川綱吉御内書」は、江戸幕府5代将軍「徳川綱吉」(とくがわつなよし)が本願寺に宛てて出した「御内書」(ごないしょ)です。
徳川綱吉は3代将軍「徳川家光」の四男。儒学(じゅがく)に傾倒し、その振興のため江戸の湯島に「湯島聖堂」(ゆしませいどう)を建立しました。また、「生類憐れみの令」(しょうるいあわれみのれい)を発令した人物としても有名です。
本書状は、本願寺から歳暮の祝いで小袖(こそで)が贈られたことに対する返礼状です。御内書とは、将軍家が出す書状形式の文書のことで、室町時代から使われています。江戸時代になると、端午(たんご)・重陽(ちょうよう)・歳暮の祝儀に対する返礼状として用いられました。
また、御内書の交付は老中が担当しており、本書状の場合は「大久保加賀守」(大久保忠朝)の名が書かれています。
