小旗
未査定
まるにだいもじ あいずばた 丸ニ大文字 合図旗/ホームメイト

本旗は、小型の合図旗と推測されます。
材質は平絹。やや縦長の一幅(ひとの)の旗で、上端部に通してあるのは、3つ折りの竹芯。芯が3つ折りになっているため、旗を折りたたむことができます。下端部、及び左右の端部は、3つ折り縫い。
白地の上部に描かれているのは、黒の「引両紋」。「引両」は、陣幕や軍旗、盾などに描かれる太い横線のこと。
武家で広く用いられた紋で、江戸時代の大名家では15家、幕臣では330余りの家で家紋として用いられていました。
起源については諸説ありますが、室町幕府将軍家「足利氏」の他、「新田氏」、「三浦氏」などが使用していた紋が全国的に広まったのではないかと言われています。
中央部に描かれているのは、「丸に大文字」。「文字紋」は、文字を紋章化した家紋です。苗字の1字を取る他、縁起の良い言葉を入れるなど、様々な種類があります。
文字紋で最も有名なのは、戦国武将「石田三成」が用いた「大一大万大吉」(だいいちだいまんだいきち)。大一大万大吉は、「吉祥」(きちじょう:繁栄などを意味する、仏典におけるめでたい事柄のこと)の漢字を6つ組み合わせた言葉と言われています。