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江戸時代
ごみずのおてんのう まつむしわかふく 後水尾天皇 松虫和歌幅 /ホームメイト

本掛け軸の和歌が納められていた箱書きに、「後水尾天皇宸翰」(ごみずのおてんのうしんかん)の文字があり、「宸翰」とは天皇の直筆を表わしていることから、「後水尾天皇」自身の手でしたためられた和歌であることが分かります。
後水尾天皇は、江戸時代初期の1611年(慶長16年)に即位。和歌や有職故実(ゆうそくこじつ:朝廷や公家、武家の古来の行事や法令、制度、官職、儀式、装束などのこと。またはその研究)に詳しく、江戸時代における宮廷文化の礎を築きました。
本掛け軸の表具には、皇室の家紋である「十六八重表菊」(じゅうろくやえおもてぎく)を思わせる菊花の文様が配され、松虫を題材とした和歌にふさわしい秋の趣が醸し出されています。
