未査定
江戸時代
いせさだたけ よろいちゃくようのしだいまきもの 伊勢貞丈 鎧着用之次第巻物 /ホームメイト
本巻物は、甲冑(鎧兜)のうち「大鎧」(おおよろい)の着用手順を絵図で示した解説書「鎧着用之次第」(よろいちゃくようのしだい)です。
下着の「褌」(ふんどし)を締めるところから始まり、甲冑(鎧兜)の下に着る「鎧直垂」(よろいひたたれ)、大鎧の胴の着用法と続き、最後に「太刀」(たち)や「弓矢」(ゆみや)の装備についても細かく示します。
本巻物の作者「伊勢貞丈」(いせさだたけ/いせていじょう)は、江戸時代中期に活躍した「有職故実」(ゆうそくこじつ:朝廷、幕府の制度や儀礼、習慣や装束などを研究する学問)の研究家です。伊勢家は、室町幕府で「政所執事」(まんどころしつじ)という要職を務めた家柄で、礼法の知識や情報を多く蓄えていたことから江戸幕府にも旗本として抱えられます。特に伊勢貞丈は多方面にわたり研究を重ねて「貞丈雑記」(ていじょうざっき)や「安斎随筆」(あんさいずいひつ)など多くの著書を発表し、儀式を通じて武家政治を支えました。
伊勢貞丈が1780年(安永9年)に著した「鎧着用之次第」は、描き写されながら全国に流布。本巻物は、伊勢貞丈に入門して有職故実を学んだ土佐藩士の「小谷守本」(おたにもりもと)が写した物で、土佐藩主山内家伝来と伝わります。画中には小谷守本による注釈や所見も記されます。




