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鉄砲・西洋銃
著者:澤田平の「日本の古銃 総論編」をご紹介します。
本書は「堺鉄砲研究会」を主宰している「澤田平」(さわだたいら)氏の著書となっています。澤田平氏は、「開運なんでも鑑定団」に出演し名鑑定士としても有名な人物です。そんな本書は、1867年(慶応3年)の江戸時代末期までに国内で製造され、現存する日本の古銃を網羅した内容となっています。
まず、古銃を学ぶのに必要となる「制作年代の時代区分」の項にはじまり、鉄砲伝来から明治維新までを大きく分けています。
例えば、1543年(天文12年)の鉄砲伝来から1600年(慶長5年)の「関ヶ原の戦い」までを暗黒期、そして1868年(慶応4年/明治元年)の明治維新までを後期としているのです。続いて古銃には流派があり、堺や国友、日野、備前、薩摩などがよく知られています。
本書では、その典型例の特徴や装飾について図や写真を用いて解説。象嵌(ぞうがん)や金具による装飾の違いが分かる銃身の写真から、流派独自の部位が写真によって丁寧にまとまっています。
銃とは言っても銃身から弾ではなく、勢いよく気砲を打つ「空気式銃砲」や衝撃によって爆発する「雷火式銃砲」についても紹介。
さらに、日本刀のように腰に差す「佩弾銃」(はいだんじゅう)や、姿は刀なのに鋒/切先(きっさき)から銃弾を発射することができる「剣間銃」(けんかんじゅう)など少々特殊な物まで掲載しています。
巻末には、幕末に日本が輸入した西洋式の古銃についても解説や図版を掲載。口絵カラーが26ページ、本文中にも大きな図や写真が掲載され、大変見ごたえのある1冊となっています。
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