本刀を制作したのは、福岡県で活躍した、宗一門の始祖「宗正光」。「昭和の大業物」、「今虎徹」の異名を持つ「小宮四郎国光」(こみやしろうくにみつ)に入門し、終戦まで海軍軍刀を制作。
戦後は、新作名刀展にて多数入選。嫡男「宗勉」(そう つとむ)を筆頭に、後進の育成にも熱心で、現代刀剣会へ大きな功績を残しました。
作風は、沸(にえ)強く明るく冴えた刃を焼き、同郷である左文字(さもんじ)や長曽袮虎徹興里(ながそねこてつおきさと)に私淑(ししゅく:ひそかに尊敬し学ぶこと)。亡くなった現在でも人気・評価共に高い刀工です。