本
陣笠は突盔形(とっぱいなり:陣笠の頂のとがった物)が特徴です。この形は、ナポレオンの大陸軍の帽子を模倣したなど、欧州文化の影響によるものという説がありますが、詳細は明らかではありません。
素材は、煉革(ねりかわ)です。「煉革」とは、生革を火であぶったり膠(にかわ)を溶いた水に浸けたりして、さらに槌でたたいて固めた物。これで、突盔形をつくっています。
煉革に黒漆を塗り、正面と裏には蛇の目紋を、縁沿いに波線を、金で塗装。「蛇の目紋」とは、ヘビの目を模った物。蛇は神聖な守り神と考えられ、武人に貴ばれてきました。「
加藤清正」が替紋に使ったことでも有名です。