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鞍(くら)
江戸時代
本鞍には、乗り手が腰を下ろす「居木」(いぎ)の表面が黒漆塗りで、切目(きりめ)に「慶安四年三月日 作写之(花押)」と「寛文十一年作」という「年紀」が彫刻されており、ここから、1671年(寛文11年)に制作されたと考えられます。
「前輪」(まえわ)と「後輪」(しずわ)の外側には、六角形を亀の甲羅に見立てた中に唐風の花をあしらって繋げた「亀甲唐花文繋」(きっこうとうかもんつなぎ)の文様が彫られ、内側には黒漆を塗布。
前輪・後輪の縁は「金沃懸地」(きんいかげじ:蒔絵の手法のひとつで、金粉を密に蒔いた上から漆をかけ、研ぎ出す手法)を施してあります。保存状態は良好です。
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刀剣・日本刀に秘められた幾多の魅力を皆様にお届けする、刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」のコンテンツ「馬具(鞍・鐙・轡・四方手・革物)写真:木地亀甲唐花文繋彫海無鞍」の詳細ページです。武具としての価値だけでなく、装飾が施され芸術品としての価値も持つ馬具の解説はもちろん、詳細情報についてもご確認いただけます。他にも、貴重な馬具を様々な角度からじっくり観ることができる写真も多数掲載。現代でも目にする馬具に施された様々な装飾の数々に触れることで、その芸術的価値の高さをぜひお楽しみください。刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」の掲載内容は、刀剣・甲冑の基礎知識をはじめ、日本刀の歴史や雑学、日本刀にまつわる歴史人や合戦、名刀を生み出した名工に関する情報などをご紹介。日本刀に関するSNS、各種アプリゲーム、日本の歴史川柳、四字熟語といった楽しむコンテンツも充実。刀剣や鎧兜に関する様々な情報を、あらゆる角度からバーチャルの世界でお楽しみいただけます。