火縄式銃砲
ひなわしきじゅうほう ばんづつ むめい 火縄式銃砲 番筒 無銘/ホームメイト

「番筒」と呼ばれる本火縄銃は、主君が足軽の鉄砲隊に持たせた軍用銃で、全体的に短く、やや太い、大口径の実戦的形状です。装飾はほとんど施されていませんが、番筒の特徴である識別番号の「三十八」が火蓋(ひぶた:火皿の火口を覆う蓋)の下部に確認できます。
カラクリ(銃を作動させる機関部のこと)や雨覆い(あまおおい)、火蓋などの金具は真鍮製(しんちゅうせい)。用心鉄(引金の暴発を防ぐ金具)はありません。
銃身全体に時代錆が表れている他、銃床(じゅうしょう:銃身を支える木製の部分)に若干のひびや欠けが観られますが、銃身はガタ付きもなくしっかりと固定され、カラクリの作動についても完全です。
真鍮製金具が時代感を醸し出し、味わい深い雰囲気となっています。