和製西洋式銃

かんうちしきじゅうほう むめい 管打ち式銃砲 無銘/ホームメイト

管打ち式銃砲 無銘

鉄砲の様式は、19世紀はじめ頃にスコットランド人の「アレキサンダー・ジョン・フォーサイス」によって発明された「パーカッションロック式」の銃です。

日本名では「管打ち式」または「雷管式」とも伝わります。パーカッションロック式は、それまで主流であった火縄を点火し発砲させる「マッチロック式」(火縄銃)とは少し異なり、撃鉄(げきてつ:火薬を発火させるための強打する部分)を落とした摩擦を利用して点火する銃です。

管打ち式の鉄砲が日本へと伝来したのは江戸時代末期頃とされていますが、本格的に大量輸入されたのは幕末のことで、管打ち式銃砲が少しずつ火縄銃に替わる存在へとなっていきました。

この管打ち式が主流となる以前に、実は尾張藩の蘭学者「吉雄常三」(よしおじょうぞう)や松代藩の銃工「片井京助」(かたいきょうすけ)らが管打ち式の構造を持つ鉄砲を開発。しかし、戦のない平和な時代であったことや大量生産が難しいなどの理由から、どちらも普及することはありませんでした。

管打ち式銃砲 無銘の写真

※画像はクリックすると、
拡大してご覧いただけます。

美術品の詳細情報

種 別 和製西洋式銃 全長(cm) 138.1
銃身長(cm) 99.7 口径(cm) 1.2
代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕

刀剣に秘められた幾多の魅力を皆様にお届けするサイト、刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」のコンテンツ「火縄銃・短銃・大筒・和製西洋式銃・輸入古式西洋銃写真」の「管打ち式銃砲 無銘」のページです。
西洋から伝えられたエンフィールド銃などの管打ち式銃(パーカッションロック式銃)をもとに制作された和製西洋式銃の写真や解説、詳細情報についてご確認いただけます。
刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」の掲載内容は、刀剣・甲冑の基礎知識をはじめ、日本刀の歴史や雑学、日本刀にまつわる歴史人や合戦、名刀を生み出した名工に関する情報などをご紹介。日本刀に関するSNS、各種アプリゲーム、日本の歴史川柳、四字熟語といった楽しむコンテンツも充実。刀剣や鎧兜に関する様々な情報を、あらゆる角度からバーチャルの世界でお楽しみいただけます。

もっと見る▼
注目ワード
注目ワード