本刀の制作者「大久保和平」(おおくぼかずひら)は、本名を「十和彫」(とわず)と言い、
1943年(昭和18年)、神奈川県藤沢市に生まれました。
長じてのち、人間国宝「宮入昭平/行平」(みやいりあきひら/ゆきひら)の門人となります。1967年(昭和42年)に作刀承認を得て独立すると、本名・十和彫の「和」に師匠・昭平の「平」をいただき、刀匠銘「和平」に改名。
「新作名刀展」に出品し、優秀賞2回、奨励賞2回、努力賞7回と連続受賞を果たします。1991年(平成3年)には「薫山賞」を受賞。2000年(平成12年)に無鑑査保持者として認定を受けますが、3年後の2003年(平成15年)2月24日に没しました。