指物
未査定
しろあかそめわけ さしものはた 白赤染分 指物旗/ホームメイト

本旗は、白赤の2色で染め分けされた指物旗。縦長で、甲冑(鎧兜)の背に差し立て、使用されました。
上部と片側に竿を差し込む袋乳(ふくろち)が設けられ、一面に格子縫い、側面の袋乳の上下端に燻韋(ふすべがわ:牛、馬、鹿などの皮をやわらかくなめした物)が当てられ、補強されています。
そもそも旗は、源氏と平氏が戦時に敵と味方を見分けるために掲げたのが始まり。本旗のように、白色と赤色がひとつの旗として掲げられることは、戦時にはありえません。
一方、中国から伝わった、白色と赤色の花が一緒に咲く「梅の木」は、たいへん縁起が良い木だとめでられました。したがって、紅白の旗は、おめでたい慶事において掲げられた物と考えられます。