平絹の白地の中央に、赤い日の丸が大きく描かれた1枚。日の丸の直径は63.4㎝。状態は良いものの、色褪せた質感に時の重みを感じます。
白麻の乳(ち:竿を通す輪)が上側に7個、側面に9個付いていますが、上側と側面に竿を差し込む袋乳(ふくろち)もあるため、白麻の乳は後世に付けられた物だと考えられます。
この白地に赤い「日の丸」は、1853年(嘉永6年)にペリー提督が来航した際、対外関係の上からわが国を表す国旗が必要となり、鹿児島藩(薩摩藩)藩主「島津斉彬」が考案したと伝えられています。
これが現在も正式な日本の国旗(正式名称は日章旗)として定められ、使用されているのです。