流れ旗
未査定
しろじすじかいこんかどにだきみょうがもん ながればた 白地筋違紺角ニ抱茗荷紋 流れ旗/ホームメイト

本旗の素材は木綿。織幅41.5cmの木綿布を矧(は)ぎ合わせて二幅(ふたの)の長い旗にしています。本旗の両端は、生地の耳のまま。上端は樫木を芯に入れて縫い包み、下端は縫い返しがされています。
本旗は、下部約112.5cmは縫いを外して裾(すそ)が割られ、その上にある生地の絎目(くけめ:絎縫された針目)の両側には、菊綴(きくとじ:縫い目のほころびを防ぐために菊状に丸くとじ付ける紐)を差し込むための穴があけられました。
本旗の下半分は斜めに染め分けられ、裾を紺色とし、上部の白地の場所には、「角に抱茗荷紋」が茶色で描かれています。
本旗の抱茗荷紋は、葉脈の形状から鍋島家が用いていた「杏葉紋」のようにも見えますが、茗荷紋と杏葉紋の違いが小さいことから、同様の家紋については「鍋島茗荷」として、茗荷紋で通っているのです。また、本旗上には、黒韋丸絎の紐が設けられています。