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さくらませいがい おうじんてんのうがふく 桜間青涯 応神天皇画幅 /ホームメイト

本掛け軸に描かれているのは、「応神天皇」(おうじんてんのう)です。
応神天皇は、15代天皇で5世紀頃、大和朝廷の勢力が飛躍的に発展した頃に在位していました。「宋書」(中国の歴史書)倭国伝において「倭王讃」と紹介される優れた人物。
本掛け軸は、日本最古の歴史書「日本書紀」に登場する応神天皇の出来事、「兄姫[えひめ]は父母を思い嘆く」をもとに描かれています。
これは、応神天皇が離宮の大隅宮(現在の大阪府)に行き、高台に登って遠方を望んでいたときのお話。突然、横にいた妃の兄姫がシクシクと泣き出したのです。応神天皇が「何でそんなに悲しいのか」と問いかけると、兄姫は「故郷の父母が恋しいのです」と答えました。応神天皇は、両親を思う兄姫の優しさに感心して帰郷を許し、和歌を詠んだとのことです。
本掛け軸を描いたのは、「桜間青涯」(さくらませいがい)。江戸時代後期の画家で、「渡辺崋山」(わたなべかざん)の弟子。花鳥山水画を得意としました。
