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ぎょくすい たいしょうてんのうとうきょくがふく 玉翠 大正天皇登極画幅 /ホームメイト

本掛け軸は、1915年(大正4年)に行なわれた「大正天皇」の登極(とうきょく:即位の礼)を描いた雅やかな1枚です。
大正天皇は、1879年(明治12年)に「明治天皇」の3男として誕生。兄2人は夭折しています。1912年(明治45年)の明治天皇の死去に伴い、33歳で天皇に即位。
1909年(明治42年)に制定された「登極令」(とうきょくれい)による最初の大礼として、大正天皇の即位の礼は京都御所で盛大に行なわれました。
大正天皇の衣装は、平安時代以降、天皇の正装と定められた束帯「黄櫨染色」(こうろぜんいろ:黄味がかった茶色)の黄櫨染御枹(こうろぜんのごぼう)で、「桐竹鳳凰麒麟」(きりたけほうおうきりん)の文様が描かれています。
これは、善君の世を意味する文様で、泰平の世を治めた君主を誉め、天上から鳳凰が舞い降り、青桐の木に住んで竹を食し、麒麟が集うというもの。本掛け軸でも丁寧に美しく描かれています。
本掛け軸を描いたのは、「玉翠」(ぎょくすい)。明治生まれの日本画家ですが、詳細は分かりません。
