矢籠・矢屏風・弓具

江戸時代

うつぼ・うつぼだいぐみ 空穂・空穂台組/ホームメイト

空穂・空穂台組

「空穂」(うつぼ)とは、合戦や狩猟を行う際、空洞である内部に矢を収納し、携帯するために用いられていた筒型の道具です。

空穂に矢を入れておくことで、雨露に濡れたり、物に当たって破損したりすることを防いでおり、室町時代以降の武士達が盛んに使用したことでも知られています。また空穂台は、空穂と弓を一緒に運ぶために使われていました。

本空穂と空穂台で特に目を引くのが、黒地に金色で配された「丸に変り切竹クルス紋」の意匠です。「クルス紋」とは、十字型の紋章のこと。その形状がキリスト教の十字架にも通ずることから、本空穂と空穂台の制作者、または所有者がキリシタンであったと推測できます。空穂と空穂台が、両方揃って現存していることは非常に珍しく、大変貴重な道具であると言えます。

空穂・空穂台組の写真

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美術品の詳細情報

推定制作時代 江戸時代 代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕

刀剣に秘められた幾多の魅力を皆様にお届けするサイト、刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」のコンテンツ「弓・矢屏風・鏃写真:空穂・空穂台組」の詳細ページです。
武具としての価値だけでなく、装飾が施され芸術品としての価値も持つ弓矢や矢籠(しこ)・矢屏風・鏃(やじり)の解説はもちろん、詳細情報についてもご確認いただけます。
他にも、貴重な弓矢を様々な角度からじっくり見ることができる写真も多数掲載。戦や狩猟の道具としてだけでなく、祭礼など日本の文化や歴史と密接な関係がある弓や矢籠・矢屏風・鏃の知識を得ることで、その魅力に触れてみてください。
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