輸入古式西洋銃
すたーる えむいちはちごはち だぶるあくしょんりぼるばー スタール M1858 ダブルアクションリボルバー/ホームメイト

本鉄砲は、アメリカのスタール・アームズ・カンパニーが製造し、1861年(万延2年/文久元年)にアメリカで起きた南北戦争で使用された代表的な拳銃です。本モデルは、生産された23,000挺のうち、21,000挺が北軍に納入されたため北軍専用モデルと言われました。
本鉄砲はリボルバーと呼ばれる、回転式の弾倉に複数の銃弾を装填して連射できる銃です。弾倉の後方にあるネジを外すと銃身が前に倒れる中折れ式で、これを英語ではトップ・ブレイクと呼びます。 銃身の下に付いている棒状のパーツはローディング・レバーと呼ばれ、弾倉に火薬と弾丸を装填する際に、これを引き下げて弾丸を押し込めました。
引き金を引くことで、撃鉄(げきてつ:点火剤を叩いて発火させるハンマー)を起こし、さらに落とすという2つの動作を行う銃をダブルアクションと呼びます。一方、引き金が撃鉄を落とすだけで、起こす動作を手動で行う銃はシングルアクションです。本鉄砲は、引き金の後ろにある金具を操作することで、ダブルアクションとシングルアクションの切り替えができます。
南北戦争が1865年(元治2年/慶応元年)に終結すると、アメリカ国内では銃器の余剰在庫が発生しました。こうした在庫が幕末の日本に輸出され、スタール・アームズ・カンパニー製の拳銃や騎兵銃をはじめ、「スペンサー銃」や「エンフィールド銃」などが日本国内に持ち込まれたのです。