チベット地方のヤクの毛や馬の尻毛を輪っかにして、布や皮の紐で鉢の下部分のまわりを巻いた物。シコロ(兜の後ろから首まわりを守る部分)を覆うように付けられた物。装飾の他に、雨露から兜(かぶと)を守る目的もあった。
鉢(はち)の裾から下げたシコロの左右両端を、正面に向けて折り返した部分。平安時代の中心的な戦闘法であった騎馬戦において、顔を狙われやすい矢の攻撃を防ぐため必要であった。
鉄や革で作られた細長い板の矧板(はぎいた)を留める鋲(びょう:金具)を、頭を覆う鉢(はち)に突き出した物。鋲の頭を「星」(ほし)と呼ぶところから星兜の名が付いた。 星の大きさや数は時代によって異なる。