鐙(あぶみ)
江戸時代
むめい てつさびじくようもんびょううちあぶみ 無銘 鉄錆地九曜紋鋲打鐙/ホームメイト

本鐙は無銘ですが、全体に施されている鉄錆地から判断すると、江戸時代に加賀国(かがのくに:現在の石川県南半部)で作られていた「加賀鐙」(かがあぶみ)の職人による作であることが窺えます。よく鍛えられた鉄錆地で、非常に味わい深い作品。
胴の「鳩胸」(はとむね:正面中央の前方へ突き出た部位)や側面には、銅鋲(どうびょう:笠形の頭が付いた銅製の留め具)を用いて、「九曜紋」(くようもん)が打ち描かれています。これは星紋の1種で、中心の大きな円を太陽、そのまわりを囲む8つの円を月など太陽系の天体に見立てて紋章化したもの。 古代より天体は、世界中で信仰の対象となっており、日本における九曜は、仙台藩(せんだいはん:現在の宮城県仙台城)藩主「伊達氏」(だてし)などの家紋としても用いられていました。
馬の乗り手が足を置く部位である「踏込」(ふみこみ/ふんごみ「舌」[した]とも言う)は朱塗になっており、良好な保存状態です。
胴の「鳩胸」(はとむね:正面中央の前方へ突き出た部位)や側面には、銅鋲(どうびょう:笠形の頭が付いた銅製の留め具)を用いて、「九曜紋」(くようもん)が打ち描かれています。これは星紋の1種で、中心の大きな円を太陽、そのまわりを囲む8つの円を月など太陽系の天体に見立てて紋章化したもの。 古代より天体は、世界中で信仰の対象となっており、日本における九曜は、仙台藩(せんだいはん:現在の宮城県仙台城)藩主「伊達氏」(だてし)などの家紋としても用いられていました。
馬の乗り手が足を置く部位である「踏込」(ふみこみ/ふんごみ「舌」[した]とも言う)は朱塗になっており、良好な保存状態です。