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平成時代
たからのかたな 金澤翔子「宝刀」 /ホームメイト

「宝刀」は、2018年(平成30年)4月から2019年(平成31年)1月にかけて、三重テレビで放送された番組「宝刀~日本人の魂と技~」の題字に用いられた作品です。
本書画を揮毫(きごう:毛筆を用いて文字や絵などを書くこと。特に、著名な人物が頼まれて書を書くことを指す)したのは、書家の「金澤翔子」さん。
1985年(昭和60年)に誕生した金澤翔子さんは、5歳から母である「金澤泰子」(かなざわやすこ)さんに師事。20歳の頃に、「銀座書廊」で初の個展を開催しました。以降、「法隆寺」(ほうりゅうじ:奈良県生駒郡)や「東大寺」(奈良県奈良市)、「太宰府天満宮」(だざいふてんまんぐう:福岡県太宰府市)、「伊勢神宮」(三重県伊勢市)など、由緒正しい多数の神社仏閣において、個展や奉納揮毫を行っています。
さらには国内の美術館のみならず、ニューヨークやシンガポールといった海外でも個展を開催。そのなかで金澤翔子さんは、2019年(令和元年)、大作「祈」の書をバチカン市国に寄贈し、その返礼としてミサに招待され、ローマ教皇庁より金メダルを授与されました。
このほかにも、2012年度(平成24年度)に放送されたNHK大河ドラマ「平清盛」(たいらのきよもり)の題字を揮毫したり、天皇の御製(ぎょせい:天皇が作られる和歌や詩文)を謹書(きんしょ:謹んで書くこと)したりするなど、幅広い分野で活躍。
2013年度(平成25年度)には紺綬褒章を受章し、若手書家のひとりとして国内外問わず高い人気を博しています。
現在は、三重テレビ様よりご寄贈いただき、名古屋刀剣博物館「名古屋刀剣ワールド」北館6階の学習室/茶室にて展示しております。
