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江戸時代 後期
つれづれぐさ じょうげかん 「徒然草」 上下巻 /ホームメイト

「徒然草」(つれづれぐさ)は鎌倉時代末期から南北朝時代頃の役人・歌人であった吉田兼好(よしだけんこう)による随筆作品。
清少納言(せいしょうなごん)の「枕草子」(まくらのそうし)、鴨長明(かものちょうめい)の「方丈記」(ほうじょうき)とならんで「日本三大随筆」のひとつとされています。室町時代の僧である正徹(しょうてつ)に注目されたことで、広く知られるようになりました。
「つれづれなるまゝに、日くらし硯[すずり]に向かひて」という有名な書き出しの通り、徒然(やるべきことがなくて、手持ち無沙汰なさま)な気持ちで心に浮かぶまま、連想の赴くままに書きつづられた随筆集です。全244段から成る内容は、評論的なもの、説話的なもの、断片的な知識についての聞き書き、覚え書き的なもの、回想的なものなど多岐にわたります。
本書は江戸時代後期の1751年(寛延4年)に出版された物です。元々の徒然草に挿絵はありませんでしたが、江戸時代になると、本書のように絵入りの物が出版されるようになりました。