弓
未査定
くろうるしぬりしんのしげとうつよゆみ 黒漆塗眞の重籐強弓/ホームメイト

「強弓」(つよゆみ)とは、威力が強い弓のこと。長弓(ちょうきゅう:長い弓)の1種で、速射性は低く、力の強い者でないと使いこなせない剛力を必要としましたが、その分、1矢で2~3人を射抜くことができる脅威的な武器として、恐れられました。
本弓は、「重籐」(しげとう)という弓柄(ゆづか:握る部分)に黒漆塗を施し、その上に朱色の籐を巻いた合弓(あわせゆみ:複数の素材を張り合わせて威力を向上させた弓のこと)。「眞」については不明ですが、重籐の巻き方の1種と考えられます。
朱色がとても鮮やかで、握りの下に30ヵ所、握りの上に40ヵ所と丁寧に巻かれているのが特徴。大将クラスの猛者が所持したと思われる、見映えが華やかな1本です。