矢籠・矢屏風・弓具
江戸時代
やびょうぶ 矢屏風/ホームメイト

「矢屏風」(やびょうぶ)は、屏風形になった木枠の中に、矢を立てて収納する家具の1種です。折り畳んで、もしくは屏風のように広げたまま設置しておくことが可能なため、江戸時代には武家の屋敷において、衝立(ついたて)として用いられていました。
普段は家具として使用し、屋敷に敵が攻め込んできたときには即座に矢を取り出すこともできる矢屏風は、単なる飾り道具ではなく、実用性もかね備えていたと言えます。
本品には、100本の矢が備えられており、うち62本は黒漆塗になっていますが、残りの38本には漆が塗られていません。3本の矢が予備で付けられていますが、「鏃」(やじり:目標を突き刺すために、矢の先端に付けられた部位)がない状態です。
鏃は矢の威力を向上させるため、様々な形状の物が取り付けられていましたが、本品のように細く尖った鏃は、実戦において特によく使われていた物。また、矢の飛び方を安定させるために取り付けられる羽には、山鳥の物が用いられています。
普段は家具として使用し、屋敷に敵が攻め込んできたときには即座に矢を取り出すこともできる矢屏風は、単なる飾り道具ではなく、実用性もかね備えていたと言えます。
本品には、100本の矢が備えられており、うち62本は黒漆塗になっていますが、残りの38本には漆が塗られていません。3本の矢が予備で付けられていますが、「鏃」(やじり:目標を突き刺すために、矢の先端に付けられた部位)がない状態です。
鏃は矢の威力を向上させるため、様々な形状の物が取り付けられていましたが、本品のように細く尖った鏃は、実戦において特によく使われていた物。また、矢の飛び方を安定させるために取り付けられる羽には、山鳥の物が用いられています。