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アーカイブ ※この記事は2023年1月15日に発行されたものです。

3年ぶりに開催された「大刀剣市」について紹介しています。2022年の大刀剣市は、11月18日から20日までの3日間、東京美術俱楽部で開催されました。

全国刀剣商業協同組合の共同販売事業である「大刀剣市」は、去る十一月十八~二十日の三日間、東京美術倶楽部を会場に三年ぶりで開催されました。

今から三年前に流行が始まった当時、新型コロナウイルスは〝死に至る病〟と恐れられていましたが、第七波の流行期も収束に向かう中、万全を期しての開催です。

初日のオープニング前には、うれしいことに一階入り口にお客さまの行列ができており、これから三日間の盛況を予告するかのようでした。まさしく好調な出だしとなり、大物が売れたとの噂が、会場を駆け巡ったりもしていました。

受付で販売していたカタログも好評で、中日には早くも完売。掲載された刀や刀装具もよく売れたそうです。

入場時、お客さまには検温と手指消毒を励行していただきましたが、立ち会っていた担当役員によると、「三日間で一番高かった方が三十七度二分」だったとか。「わざわざ足を運んでくれたお客さまに〝お帰りください〟なんていやだもんね」と言っていました。

ちなみに入場者数は、初日八二二人、二日目七三三人、三日目五二二人で、合計二〇七七人。例年に比べると七〇~八〇%というところでしょうか。どうしても遠方からのお客さまの足は鈍く、最終日の悪天候も響いてしまいましたが、これはこれで立派な数字だと思います。

出店者とスタッフ全員の「大刀剣市が最後まで何事もなく円滑に運営されますように」との思いが天に届いたようで、無事にフィナーレを迎えることができました。

今年の開催は十一月十七~十九日の三日間となりました。安心・安全で、一層活況を呈する大刀剣市になることを願っています。 (持田具宏)

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