乱刃の一種。焼幅のごく狭い部分と広い部分が繰り返され、角ばった様子が箱を連想させることから、こう呼ばれる。焼幅の浅い部分については、研磨を繰り返すことで刃文が消失することもある。これを「刃が駆け出す」と言う。
刃区の部分から刃文が始まる通常の物とは異なり、刃区の下から深く焼き込まれた焼出し。
焼き入れによって刀身に現れる文様のことであり、日本刀の見どころのひとつである。性質によって「沸出来」(にえでき)と「匂出来」(においでき)に分類される。形状は直刃と乱刃が基本だが、刀工独自の物であり、その文様から流派や作者を特定する手がかりとなる。また、刀において帽子と呼ばれるのは、切先(きっさき)の刃文のこと。
刃部のみでなく、平地・鎬地・棟の各部にまで焼き入れを行なった結果、網状の文様によって刀身が埋め尽くされている物。南北朝時代の「相州伝」に特徴的な刃文。
丁子の頭が大きく、丸味を持って腰の辺りがくびれた形が、巾着袋のように見えることからこう呼ばれる。福岡一文字派に特徴的だが、新刀期においても、備前伝系の刀工の作品によく見られる。
刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」のコンテンツ、刀剣用語集「刃文」の検索結果を、「は行」で用語を50音から絞り込んだページです。刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」の掲載内容は、刀剣・甲冑(鎧兜)の基礎知識をはじめ、日本刀の歴史や雑学、刀剣にまつわる歴史人や合戦、名刀を生み出した名工達の紹介など盛りだくさん。刀剣に関する各種アプリゲーム、刀剣・お城川柳、四文字熟語といった楽しむコンテンツも充実。日本刀や甲冑(鎧兜)に関する様々な情報を、あらゆる角度からバーチャルの世界でお楽しみ頂けます。