地鉄(じがね)の表面が木材の柾目のように平行な方向に重なった文様。折り返し鍛錬の際に、地鉄を一方向にのみ折り返すことで美しい柾目が表現される。大和伝系の鍛冶、とりわけ保昌派の作品に最も顕著に見られる。また、柾目肌に板目肌が交じり、川の流れのように見えることを「柾流れ」と言う。
折り返し鍛錬によって刀身の平地に現れる鍛肌の一種。大板目肌の鍛着部に地景が強く現れ、荒々しくうねっている肌目の様子が松の木の皮肌を想起させることから、こう呼ばれる。 相州伝の流れを汲む越中国の刀工・則重の作品に特徴的な地鉄。
折り返し鍛錬によって地鉄(じがね)の表面が年輪のようになっている文様。多くの場合、純粋な杢目肌ではなく板目肌に交じった複合状態の肌模様となる。また、杢目肌が顕著な肌について、その様子から「樹輪杢」(きのわもく)あるいは「如鱗杢」(じょりんもく)と表現することがある。
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