17世紀中頃の江戸時代初期、加賀藩で作られた甲冑。鉄錆地(てつさびじ)の部分に銀をろうのように垂らし模様を描く「銀のろう流し」、籠手に目の細かい鎖の「縮緬鎖」(ちりめんぐさり)や「真鍮鎖」を用いた、他藩では見られない手の込んだ技法が随所に見られる。華やかで美しい印象の甲冑。
片袖を脱いで肩の辺りの肌を現したような当世具足(とうせいぐそく)のひとつ。胴は2枚胴で前面に乳首と肋骨(あばら)、背面には背骨が打ち出され、肌色の漆を塗る「肉色塗」(にくいろぬり)がほどこされ、裸体を表現している。敵に対し威圧感を与えたとされる。
魚の鱗(うろこ)状の札を使った当世具足(とうせいぐそく)のこと。シコロ、胴、草摺(くさずり)、袖、佩楯(はいだて)などの下地の布にとじ付けて、組み立てた物。
横に長い板の上部に切り込みを入れて、本式の小札を重ね合わせた「本小札」(ほんこざね)で作ったように見せた胴のこと。
古墳時代中期から奈良時代に用いられた甲(よろい)で、鉄や革などで作られた小さな細長い板状の小札(こざね)を革紐でとじ合わせた物。柔軟性を持つ。大陸の遊牧民族の甲冑に影響を受けているため、騎乗に適していたとされる。胴丸式(どうまるしき)、裲襠式(うちかけしき)の形式がある。
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