空穂
うつぼ
太い筒形の中に矢を入れ、腰に付けて持ち歩く道具。筒形で中は空洞になっており、矢羽の傷を防ぐ。竹などを編んで毛皮を張った「逆頬空穂」(さかつらうつぼ)、練り革に漆をかけた「大和空穂」などがある。南北朝時代から使用。
太い筒形の中に矢を入れ、腰に付けて持ち歩く道具。筒形で中は空洞になっており、矢羽の傷を防ぐ。竹などを編んで毛皮を張った「逆頬空穂」(さかつらうつぼ)、練り革に漆をかけた「大和空穂」などがある。南北朝時代から使用。
矢を入れて肩や腰に掛け、携帯する道具のこと。平安時代から用いられ、実践的な道具として使用される。箱に並べた竹の間に矢をさす。12~30数本まで矢を盛ることができる。葛箙(つづらえびら)、逆頬箙(さかつらえびら)、韋箙、竹箙などの種類がある。
古墳時代から使われていた防具のひとつ。地上に置いて使う大型の楯。片手に持って使う小型の「持楯」(もちだて)もある。
打撃系武器の一種。櫟(くぬぎ)、栗、樫(かし)などの硬い木を整形し、鉄板を巻き、鋲(びょう)と呼ばれる尖った星を付け補強した棒状の物。のちに鉄製も現れた。武器そのものが非常に重たく、体力に自信がある強い武士が使用したとされる。
矢の一種。鏑のような形をした球状の部品を付けた矢。木や竹などで作り、中を空洞にし、穴をあけた物。矢を射ると穴が風を切って鋭く鳴り響くため、敵を萎縮させる意味を持つ。平安時代以降、戦闘開始の合図として用いられた。