日本刀の基礎を学ぶ
日本刀を鑑賞する・所有する
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日本刀(刀剣)を擬人化したオンラインゲームが大ヒットし、「日本刀」(刀剣)に興味を持つ人が年々急増しています。そこで、もっと日本刀(刀剣)の知識を深めてもらうために、おすすめのスポットや、鑑賞ポイントをご紹介。また、購入する際の注意点や手入れ方法などについても、詳しく取り上げました。

銃砲刀剣類登録証を提出 都道府県教育委員会一覧銃砲刀剣類登録証を提出 都道府県教育委員会一覧
刀剣類の購入や譲渡・相続の際には、名義変更届を教育委員会に提出します。お住まいの地域からお探し下さい。
パブリネット 警察署銃砲刀剣類登録証を提出 都道府県教育委員会一覧
遺品等で銃砲刀剣類登録証が見つからない場合をはじめ、盗難や紛失、保管を委託する場合は、警察への届出が必要です。

日本刀の博物館

刀剣博物館

刀剣博物館

2018年(平成30年)にリニューアルした、公益財団法人「日本美術刀剣保存協会」が運営する「刀剣博物館」は、日本刀(刀剣)だけではなく、甲冑(鎧兜)・金工資料などを含め、約200点を所蔵・展示しています。様々な日本刀(刀剣)や国宝、重要文化財を鑑賞することができる施設です。

毎月1回、日本刀(刀剣)のマナー講座、及び定例鑑賞会を開催。鑑賞する際のマナーや日本刀(刀剣)の鑑定知識を学ぶことができます。

日本刀(刀剣)の鑑賞や鑑定は、日本刀(刀剣)が発祥した時点から始まりました。特に難しいのは「鑑定」です。 日本刀(刀剣)の鑑定は、室町幕府の時代に「同朋衆」(どうぼうしゅう)と呼ばれる、将軍の近くで雑務を行なう人々や芸能に精通していた人々が行なっていました。日本刀(刀剣)の作者がどのような人物で、どのくらいの名工なのかを見極めていたのです。同朋衆は、「阿弥衆」(あみしゅう)とも呼ばれていました。

このように、古くから日本刀(刀剣)の鑑定技術を培っていたことにより、保存刀の認定においても、品質を重視しています。そのため、私達が鑑賞することができる日本刀(刀剣)は、非常に芸術性の高い、観ていて美しいと思える日本刀(刀剣)となっているのです。

また、刀剣博物館の他にも、日本全国に日本刀(刀剣)を展示している博物館や美術館が多くあるので、ぜひ行ってみましょう。

日本刀の鑑賞ポイント

日本刀(刀剣)を鑑賞する際は、以下の部分をチェックすることがポイントとなります。

  • 日本刀(刀剣)の「刃文」(はもん)の美しさ
  • 地鉄」(じがね)の美しさ
  • 刀身」の長さと「身幅」(みはば:刀の幅)のバランス
  • 日本刀(刀剣)の「反り」の美しさ
鑑賞のポイント

鑑賞のポイント

日本刀の鑑定・ランク

折紙

折紙

日本刀(刀剣)は、独特の刃文や刀身の美しさから、日本刀(刀剣)の歴史や知識がなくても、美術品として楽しむことが可能です。

しかし、購入するときや、自宅にある日本刀(刀剣)について「この日本刀(刀剣)は、どれくらいの価値があるのだろう」と考える場合、制作された年代、歴史的な背景、(めい)の 有無、保存状態など、様々な要素がかかわってきます。

これらは大変複雑なため、日本刀(刀剣)に携わるプロの鑑識者であっても、日本刀(刀剣)の価値を正確に判断するのは難しいのです。

鑑定書

鑑定書

そこで、日本刀(刀剣)の価値を分かりやすくするため、昔から日本刀(刀剣)の価値を示す「折紙」(おりがみ)と呼ばれる鑑定書が作られてきました。例えば江戸時代には、日本刀(刀剣)の目利きとして、朝廷や幕府に仕えた本阿弥家(ほんあみけ)が鑑定書を発行。

現在でも、複数の機関が鑑定書を発行していますが、特に公益財団法人・日本美術刀剣保存協会が発行する鑑定書が有名です。

日本美術刀剣保存協会では、日本刀(刀剣)を特別重要刀剣、重要刀剣、特別保存刀剣、保存刀剣の4種類に分けて定期的に鑑定しており、鑑定書を発行・更新しています。

特別重要刀剣
重要刀剣のうち、特に傑作で保存状態の良い日本刀(刀剣)は、最上級の「特別重要刀剣」として認定。国が指定する重要文化財や重要美術品の中でも、上位の物と同等の価値があるとされます。

重要刀剣
「重要刀剣」とは、特別保存刀剣のうち、平安時代から江戸時代までの作品で、特に保存状態や素性の良い日本刀(刀剣)。国が指定する重要美術品と同等の価値があるとされ、大変貴重な日本刀(刀剣)です。

南北朝時代までの日本刀(刀剣)は、無銘でも歴史性が重視され、重要刀剣とされることがあります。

特別保存刀剣
「特別保存刀剣」として認定されるのは、保存刀剣の中でも、優れた出来で保存状態の良い日本刀(刀剣)。

室町時代などに作られた日本刀(刀剣)で保存状態が良くても、無銘である、あるいは出来が良くない場合には、保存刀剣と見なされます。

保存刀剣
主に江戸時代までに制作され、正しい銘があったり、詳細な制作年代などが判明していたりすることで、歴史的な背景を踏まえて鑑賞できる日本刀(刀剣)が「保存刀剣」です。

ある程度の「疵」や「疲れ」(繰り返し研磨されたことで、うっすらと心鉄が現れた状態)と呼ばれる消耗があっても、鑑賞に値するだけの美しい日本刀(刀剣)や、明治・大正時代以降に制作され、当初の姿のままで優れた出来の日本刀(刀剣)は、保存刀剣に認定されます。

日本刀を購入するには

銃砲刀剣類登録証

銃砲刀剣類登録証

もし、魅力的な日本刀(刀剣)を見つけ、購入する際には、「銃砲刀剣類登録証」(以下、[登録証]と表記)が付いていることを確認しなければなりません。

登録証は、日本刀(刀剣)と一緒に保管することが法律上決まっており、クリアファイルなどに入れて「白鞘」(しらさや)にくくり付けたり、刀袋に入れて保管することが一般的です。

日本刀(刀剣)を購入・相続した場合や委託した場合には、登録証の所有権を変更する必要があります。取得・委託後から20日以内に、登録証を交付した教育委員会に「所有者変更届出書」を持参する、もしくは郵送で提出する必要があります。また、盗難・紛失した場合は、警察に所有者変更届出書を提出しなければなりません。

所有者変更届出書は、刀剣を購入した店に用意してもらうか、各都道府県教育委員会のホームページからダウンロードして使用できます。必要事項を記入の上、登録証のコピーを添付して教育委員会に送付し、受理されれば取得・委託が完了。手数料は必要ありません。ただし、所有者変更届出書が受理された旨の通知などは来ないので、なにも連絡がなくても、心配する必要はありません。

なお、日本刀(刀剣)と見た目が変わらない「模擬刀」は、登録証の届出が必要ないので、個人の鑑賞用に購入しても良いでしょう。

日本刀を発見した場合

遺品を整理していた際などに、日本刀(刀剣)を発見した場合は、「銃砲刀剣類登録証」の有無を確認しましょう。

銃砲刀剣類登録証があった場合

銃砲刀剣類登録証があったなら、次は「所有者変更手続」を行なうこと。日本刀(刀剣)は、所有者が変更した場合には、所有者変更手続を行なうことが義務付けられているためです。

手続方法は簡単。銃砲刀剣類登録証に記載されている都道府県の教育委員会に、以下の内容を書いた手紙を郵送すれば良いだけです。

銃砲刀剣類登録証に記載されている内容(登録証記号番号、交付年月日、種別、長さ、反り、目くぎ穴、銘文)と、旧所有者の名前と住所、新所有者の名前と住所、電話番号を記入して送ります。なお、ほとんどの教育委員会では受理したという連絡を行なっていません。ご心配な方は、電話で確認すると良いでしょう。

銃砲刀剣類登録証がなかった場合

銃砲刀剣類登録証がないという場合は、すみやかに警察の生活安全課に電話で連絡することが必要です。発見時の状況などを聞かれると思いますが、咎められることはありませんので、ご安心を。「刀剣類発見届出済証」(無料)の手続き方法を案内してもらえます。

刀剣類発見届出済証を受け取ったら、交付から20日以内に、お住まいの地域の教育委員会で「登録申請」を行ないましょう。審査を受けるには、審査手数料(有料:1振につき6,300円)が必要です。許可されれば、銃砲刀剣類登録証を発行してもらえます。

なお、教育委員会の登録審査で不合格となり、登録証をもらえなかった場合でも、審査手数料は返却されません。また、登録できなかった日本刀(刀剣)は、原則として所持することはできず、警察で廃棄してもらうことになります。ただし、廃棄の対象となるのは刀身のみ。希望すれば、は返却してもらえます。

登録審査の合格条件、及び登録対象外となる日本刀(刀剣)は、以下の通りです。

登録審査の合格条件
  • 伝統的な制作方法によって鍛錬し、焼入れが施されている。
  • 美術的価値の観点から、全体的に甚だしいさびや疵、疲れがない。
登録対象外となる日本刀
  • 外国製の刀剣類。
  • 火災で焼けている。
  • 焼刃(やきば)がない。
  • 日本刀(刀剣)に類似する刀剣類で、日本刀(刀剣)としての伝統的な制作工程を経ていない。

持っている日本刀を手入れする

日本刀(刀剣)は鉄の塊であるため、錆びさせずに受け継いでいくためには、手入れを施すことが大事です。日本刀(刀剣)の手入れにおいて重要なポイントは、古い油を拭い取り、新しい油を塗り変えることにより、刀身が錆びないようにすること。

日本刀(刀剣)の手入れ道具と順序は、以下の通りです。

手入れ道具

  1. 目釘抜き(めくぎぬき)

    手入れ道具

    手入れ道具

    真鍮(しんちゅう)や竹で作られており、日本刀(刀剣)の「目釘」を抜くために使用します。

  2. 丁子油(ちょうじあぶら)

    刀身の錆を防止するために塗る専用の油です。 元々は植物性の油が使われていましたが、最近では鉱物性の油も使用されています。

  3. 打粉(うちこ)

    刀身に塗ってある丁子油を除去するための粉です。内曇砥石(うちぐもりといし)の粉末を綿絹で包んであり、刀身に打ち付けたときに白い粉が出ます。

  4. 拭紙(ぬぐいがみ)

    良質の奉書紙(ほうしょがみ)をよく揉んでやわらかくした物です。油取り用(下拭い[したぬぐい]用)と打粉取り用(上拭い[あげぬぐい]用)がありますが、最近ではネル布なども代用品として使用されています。

  5. ネル布

    刀身に丁子油を塗るために使用されるやわらかく軽い毛織物。

  6. ベンジン

    刀身に長時間、丁子油を塗ったままで固まってしまったときに、除去するために使用する化学物質です。ネル紙やティッシュに付けて油を拭い取ります。

手入れの順序

  1. 目釘を抜く

    目釘を抜く

    目釘を抜く

    まずは、と刀身を固定している目釘を、目釘抜きで抜きましょう。

  2. 鞘を抜く

    鞘を抜く

    鞘を抜く

    刃が上向きになるよう、右手で柄を上から握ります。

    左手で鞘を下から掴んでそのまま固定し、右手でゆっくりと刀身を引き抜きましょう。

    刃先と鞘の内側がぶつからないよう、注意が必要です。

  3. 柄を外す

    柄を外す

    柄を外す

    左手で柄頭(つかがしら)を棟の方から握り、刀身を斜めに立て、右手の拳(こぶし)で左の手首を軽く打ちます。

    さらに2、3回手首を打つと、「」(なかご)がゆるんで、柄から刀身を抜くことが可能です。

    右手で(はばき)部分を持ち、ゆっくりと柄から引き出しましょう。

  4. 鎺を外す

    鎺を外す

    鎺を外す

    次に、鎺を外します。

    鎺が固くて外れない場合には、棟の方の鎺を布で保護し、その上を木槌で軽くたたくのが、楽に外すコツです。

  5. 下拭いをする

    下拭いをする

    下拭いをする

    左手で茎部分を持ち、拭紙を使用して、古い油や汚れを取り除きましょう。

  6. 打粉をかける

    打粉をかける

    打粉をかける

    鎺元(はばきもと)から鋒/切先(きっさき)の方へ、ムラなくポンポンと軽くたたいて打粉をかけます。

    裏返して、鋒/切先から鎺元の方へ、さらに棟にも打粉をかけましょう。

  7. 上拭いをする

    上拭いをする

    上拭いをする

    下拭いとは違う拭紙を用意して、刀身をもう一度拭います。

    油のくもりを完全に取りきるまで、打粉と上拭いを2、3度繰り返しましょう。

    同時に、錆、疵、及びその他の不具合がないかを確認することが必要です。

  8. 丁子油を塗る

    丁子油を塗る

    丁子油を塗る

    油塗紙(ネル布)を幅3cm・長さ6cmほどにし、これに丁子油を付けます。

    右手で日本刀(刀剣)の棟の方から、拭いと同様の要領で静かに丁寧にムラなく塗ること。

    刀身に油を塗り終わったら、油の付いた手で、茎にも軽く塗ります。

  9. (なかご)を柄に入れる

    茎を柄に入れる

    茎を柄に入れる

    鎺をかけて、右手で鎺部分を掴み、刀身を立てるように持ちましょう。

    左手で柄を持ち、ゆっくりと柄に茎を入れ、納まったら、目釘を討ちます。

  10. 刀身を鞘に納める

    刀身を鞘に納める

    刀身を鞘に納める

    右手で柄を持ち、左手で鞘を握りながら、刀身を鞘に納めたら、完了です。

日本刀の鑑賞・手入れ作法動画

日本刀の鑑賞や日本刀を取り扱う際の重要なポイントを動画でご覧頂けます。

  • 刀剣鑑賞作法

    刀剣鑑賞作法
  • 刀剣手入れ作法

    刀剣手入れ作法
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