戦後昭和生まれの刀剣・歴史映画監督(時代劇映画監督)

犬童一心

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【のぼうの城】で自身初の時代劇映画を監督した犬童一心(いぬどういっしん)。続けて【引っ越し大名!】も手がけました。それらは現在人気の時代小説家・和田竜と土橋章宏作品が原作です。両映画では槍術・剣術と知略との組み合わせが重要な要素となっています。

少女漫画に親しむ感性をベースに

犬童一心は高校生の時代から自主制作の映画を作り始めます。原将人、大森一樹、黒沢清からの影響を公言しています。

大学在学中の19歳の年、監督・脚本を手がけた短編【気分を変えて?】(1979年・8mm)でOFF THEATER FILM FESTIVAL ’79(現・ぴあフィルムフェスティバル)に入選します。3人組の女性アイドル、キャンディーズの解散を題材にした映画でした。

大学在学中は漫画家・大島弓子の短編漫画を原作とした短編【赤すいか黄すいか】(1982年・16mm)や、【夏がいっぱい物語】(1983年・8mm)を監督・脚本します。池袋の文芸座(現・新文芸坐)が当時実施していた自主制作映画プロジェクトの一環でした。

大学卒業後はテレビCM制作会社に勤務しながら映画制作を続けます。

監督作【何もかも百回も言われたこと】(1993年)では3人組の女性インディーズバンド、クララサーカスの西岡由美子が主演・脚本を務めます。

その同じ年、実写とアニメーションを組み合わせた監督・脚本作の短編【金魚の一生】(1993年)が、キリンコンテンポラリー・アワードで1993年度最優秀作品賞を受賞します。アニメーションは大学の先輩・山村浩二(代表作:【頭山】など)が担当しました。

キリンコンテンポラリー・アワードでの受賞が犬童一心の転機となります。

賞金をもとに、吉本興業所属の若手女性漫才師を主演とした【二人が喋ってる。】で劇場用長編映画を初監督します(1996年・16mm・〔オンリー・ハーツ/スープレックス/キリンビール〕配給)。脚本は少女向けの単行本レーベル・コバルト文庫を中心とする小説家・小林弘利(代表作:【星空のむこうの国】など)が手がけました。

同作は、1996年度日本映画監督協会・新人賞、第9回にあたるサンダンス・フィルム・フェスティバルin東京でグランプリを受賞します。また同作を見た映画監督の市川準から【大阪物語】の脚本家として参加要請されることにもなりました(1999年)。

Blu-ray【グーグーだって猫である】より

Blu-ray【グーグーだって
猫である】より

以後、大島弓子の短編漫画、田辺聖子の短編小説、太田蘭三の小説、あだち充の漫画などの映画化を手がけます。

田辺聖子の短編小説を原作とする同名の監督作【ジョゼと虎と魚たち】(2003年〔アスミック・エース〕配給)では第54回芸術選奨・映画部門・文部科学大臣新人賞に選出され、犬童一心の代表作となりました。

脚本家としては塩田明彦監督作【黄泉がえり】に斎藤ひろし(代表作:中野裕之監督作【SF サムライ・フィクション】【RED SHADOW 赤影】など)と共に参加し、斎藤ひろしと共に第27回日本アカデミー賞・優秀脚本賞を受賞しています(2004年)。

オリジナル物語では同性愛を主題とした【メゾン・ド・ヒミコ】(2005年〔アスミック・エース〕配給)で第56回芸術選奨・映画部門・文部科学大賞を受賞しています。

その後も大島弓子のエッセイ漫画を原作とした監督・脚本作【グーグーだって猫である】(2008年〔アスミック・エース〕配給)を発表しています。

和田竜の時代小説【のぼうの城】

小説【のぼうの城】より

小説【のぼうの城】より

犬童一心は、永島慎二の漫画、さだまさしの小説、松本清張の小説を原作とする映画化を経て、初の時代劇映画に取り組むことになります。

映画公開の実現までには9年かかりました。

まず、新人脚本家の発掘を目的とした城戸賞の第29回で和田竜の脚本【忍ぶの城】が入選します(2003年)。

歴史資料【忍城戦記】や古文書【成田記】などに記された戦国武将・成田長親(なりたながちか)の史実が題材です。

成田長親は、武蔵国(現在の東京都・埼玉県神奈川県の一部)に忍城(おしじょう)を築いた成田氏の武将です。天下統一を目前にした豊臣秀吉による小田原城攻めの一環、石田三成による攻めを凌いだことでその名を残します(忍城の戦い)。

同脚本は映画化の実現を目標とし、ベストセラーが先行して目指されます。大手配給会社では映画化の必要条件ともなっている人気原作の必要性からでした。そして、【のぼうの城】の表題でノベライズされます(2007年)。装画は漫画家のオノ・ナツメが手がけます。

その翌年には花咲アキラ(代表作:【美味しんぼ】など)作画によるコミカライズ(2008年)もなされます。

犬童一心は早い時期から監督を託され、原作小説のヒットが実現するまで待ち続けました。

映画版【のぼうの城】

Blu-ray【のぼうの城】より

Blu-ray【のぼうの城】より

犬童一心の初の時代劇映画【のぼうの城】(2012年〔東宝/アスミック・エース〕配給)は脚本を原作者の和田竜、共同監督を樋口真嗣(代表作:【隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCES】【巨神兵東京に現わる】など)が務めました。

同映画はTBS開局60周年記念作品として制作されます。同記念として同局では漫画家・村上もとか原作の時代劇【JIN-仁-】の続編も制作されています(2011年)。映画の公開は東日本大震災の発生を考慮して翌年に延期されました(2012年)。

撮影場所には、史実の場所である埼玉県行田市の他、巨大なセットを北海道苫小牧市に組んでいます。

忍城の城主・成田氏長(西村雅彦)は仕える北条氏政(中原丈雄)が豊臣秀吉(市村正親)に従わなかったことで政局に巻き込まれます。

表向きは北条氏政の味方をするも、その裏では天下統一を目前にした強大な豊臣秀吉に城を明け渡すことを密書で伝えていました。

小田原城に詰めることになった成田氏長の替わりに忍城では成田氏長の伯父・成田泰季(平泉成)が総大将を担います。けれども急死し、その子で「のぼう様」こと成田長親(野村萬斎)が総大将となりました。

主人公の成田長親は、でくのぼうから略される「のぼう様」と農民から愛称で呼ばれる威厳のない人物として創作されます。そんな男が豊臣秀吉軍の軍使としてやってきた長束正家(平岳大)の傲慢な態度に接し、「坂東武者のの味、存分に味わわれよ」と戦を宣言してしまいます。

物語には恋愛の要素も加わります。

成田氏長の男勝りの娘・甲斐姫(榮倉奈々)も登場します。この戦ののち、豊臣秀吉の側室となる史実が効果的に導入されます。

原作小説では成田長親とその家臣の酒巻靱負詮稠(さかまきゆきえあきちか:成宮寛貴)の三角関係めいた模様が、甲斐姫と成田長親の恋模様として明確に描かれます。

正木丹波守利英による騎馬組と鉄砲を扱う足軽のコンビネーション

忍城の戦いは、周囲が川に囲まれ自然の要塞でもあった忍城の各方面で戦われました。

城の東南の門・佐間口では、成田長親(野村萬斎)の重臣・正木丹波守利英(まさきたんばのかみとしひで:佐藤浩市)と長束正家(平岳大)が戦います。

正木丹波守利英は馬上槍を得意とする剣客とされます。

にもかかわらず長束正家率いる鉄砲隊の配列を見ると、自軍の騎馬組と鉄砲(種子島)を扱う足軽との混合を提案する知略を採りました。

佐間口、出陣前。正木丹波守利英が足軽たちに戦略を叫ぶ。

正木丹波守利英
「うぬら、種子島を持ったまま騎馬組と相乗りせよ、早よ急げ」

騎馬組
「誰が足軽の者を乗せるか!」

正木丹波守利英
「馬乗りの誇りなんぞつまらぬものにこだわるならば、わしがこの場で叩き切る!」

映画【のぼうの城】より

柴崎和泉守と酒巻靱負詮稠のコンビネーション

忍城の東北の門・長野口では、成田長親(野村萬斎)の重臣・柴崎和泉守敦英(しばさきいずみのかみあつとし:山口智充)が大谷吉継(山田孝之)と戦います。

映画版ではこの場面を、南の門・下忍口で行われていた成田長親の家臣・酒巻靱負詮稠(成宮寛貴)と石田三成(上地雄輔)の戦いと組み合わせました。

槍使いの柴崎和泉守敦英に加勢した酒巻靱負詮稠は火攻めを実施します。酒巻靱負詮稠は軍記ばかりを読み、知識はあるも実戦経験のない武将として描かれます。

長野口の一本道、槍を手にした柴崎和泉守敦英が一人、気を吐くも撤退。

柴崎和泉守敦英
「靱負、己の軍略を見せやがれ」

酒巻靱負詮稠
「わかりました」

柴崎和泉守敦英、門内に逃げ込む。

大谷吉継
「今ぞ、機を逃すな、突け」と大谷吉継軍突っ込む。

酒巻靱負詮稠
「今じゃ」

門を開けると油で滑り転び回る大谷吉継軍。
油を大谷吉継軍にかける成田長親軍の農民。

大谷吉継軍の面々
「こりゃ何じゃ」「油でございまする」

火の付いたを放つ酒巻靱負詮稠。大谷吉継軍、燃え上がる。

石田三成
「(憮然)」

大谷吉継
「しまった。敵に兵忍びがおる」

撤収する大谷吉継軍。

大谷吉継の家臣
「場内の者がこれを放ったと」と矢文を手渡す。

大谷吉継
「こたびの火攻めの大将、酒巻靱負。しょせんは負けだ、退くぞ」

大谷吉継の家臣
「はっ」

柴崎和泉守敦英
「退くか、ならば戦記に記せ。忍城総大将は成田長親。この長野口の大将は武功一等・柴崎和泉守じゃ」

大谷吉継
「(笑)剛の者とはいつもこれじゃ。大谷吉継じゃ、承った。火攻めの大将・酒巻靱負共々」

柴崎和泉守敦英
「(憮然)」

酒巻靱負詮稠
「(笑顔)」

映画【のぼうの城】より

土橋章宏の時代小説【引っ越し大名三千里】

小説【引っ越し大名三千里】より

小説【引っ越し大名三千里】より

犬童一心はその後、中村航の小説、大山淳子の連作短編小説を原作とする映画化を経て、再び時代劇映画を手がけます。

原作は、城戸賞出身の土橋章宏の時代小説【引っ越し大名三千里】です(2016年)。実在の大名・松平直矩(まつだいらなおのり)の史実を基に創作されました。

松平直矩の父は徳川家康の二男・結城秀康の五男という由緒ある家系です。けれども、父存命時は越前国大野藩、出羽国山形藩、播磨国姫路藩に国替えされます。父没後には越後国村上藩となったのち成人後に再び播磨国姫路藩に国替えとなりました。その後も豊後国日田藩、出羽山形藩、陸奥国白河藩と国替え続きの人生でした。

引っ越し大名三千里の主人公は、姫路藩の架空の書庫番・片桐春之介(かたぎりはるのすけ)です。本の虫で、かたつむりとあだ名されるほど引きこもりの人物です。

姫路藩は徳川綱吉江戸幕府第5代将軍)の側用人・柳沢吉保の松平直矩への私怨から、日田藩への国替えが命じられます。

前任の引っ越し奉行が死去したこと、15万石から7万石に減俸になったことなど失敗は必定のこの状況に、引っ越し奉行を押し付けられたのが気の弱い片桐春之介でした。

それは幼馴染で姫路藩の御刀番・鷹村源右衛門(たかむらげんえもん)の強引な後押しからでした。越前松平家に受け継がれる巨大な槍・御手杵(おてぎね)に憧れる武芸の達人・鷹村源右衛門は片桐春之介と凸凹コンビとして描かれます。

同小説は、映画化の決定によって永田狐子によるコミカライズもされました(2019年)。

映画版【引っ越し大名!】

Blu-ray【引っ越し大名!】より

Blu-ray【引っ越し大名!】より

引っ越し大名三千里は、【引っ越し大名!】(2020年〔松竹〕配給)の表題で映画化されます。脚本は原作者の土橋章宏が手がけました。

撮影場所には、姫路城兵庫県姫路市)、篠山城(兵庫県丹波篠山市)、丸岡城福井県坂井市)、彦根城滋賀県彦根市)、伊賀上野城三重県伊賀市)、滋賀県高島市の棚田、南あわじ市の慶野松原などが使用されました。

播磨国姫路藩の藩主・松平直矩(及川光博)は江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉(*映画では未登場)の側用人・柳沢吉保(向井理)の好意を足蹴にしたことで、豊後国日田藩への国替えを命じられます。

このとき誰もが嫌がる引っ越し奉行に姫路藩御刀番・鷹村源右衛門(高橋一生)の強引な後押しで、姫路藩書庫番・片桐春之介(星野源)が急遽任命されることになります。

それまで本の世界だけに生き、気の弱い片桐春之介は、亡くなった前任の引っ越し奉行の娘・板垣於蘭(いたがきおらん:高畑充希)の協力と、それまで本で得た知識を活用してこの難局を乗り越えて行くことになります。

原作小説では従順な女性として描かれる板垣於蘭は、映画版では夫に離縁された子持ちの気丈な女性に変更されています。また犬童一心は、主人公像を「謝る・正直・笑顔」をキーワードとし、男性優位性という幻想とは別の男性像を目指したとインタビューで明かしています。

武芸の達人と本の虫とのコンビネーション

武芸の達人の御刀番・鷹村源右衛門(高橋一生)と書庫番の片桐春之介(星野源)の幼馴染は度々協力し合います。

片桐春之介は引っ越しに一番かかる人足費を減らすため、それまで管理業務のみだった達に人足を命じることを思い付きます。そのとき、姫路藩勘定頭・中西監物(なかにしかんもつ:濱田岳)や、剣客の鷹村源右衛門の協力も後押しになりました。

片桐春之介、板垣於蘭、侍達に願いを申し出る。

片桐春之介
「聞いて下さい! 借金をすればどうなるか。先の暮らしに先の子供達に大変な負担を残すことになるんです。それはずるい考えです。頼む」

と、片桐春之介、板垣於蘭、頭を下げる。


「しかし道中、侍の我らがそのようなことをすれば番所に止められ…」

片桐春之介
「あっ、これを見て下さい」

人足の姿をした男2名、出る。


「誰じゃあの怪しい二人は」

泥で顔を汚した鷹村源右衛門と中西監物だった。

中西監物
「泥子じゃ(くしゃみ)」

侍一同
「(笑)」「その手があったとはのう」

片桐春之介
「仲間が必要です。皆さん周りに声をかけて下さい」

侍一同
「おう」

*****

城下で太い木刀を振る侍達。

鷹村源右衛門
「足腰みっちり鍛えろ」

木刀を振る侍達。

鷹村源右衛門
「(歌)日の出と共に起き出して」

侍一同
「(歌)起き出して」「(歌)声かけあって」

おんぶし合い城の段を登り体を鍛える侍達。木刀を振るう侍達。

板垣於蘭
「ふんばれ」

鷹村源右衛門をおんぶし、体を鍛える片桐春之介。

板垣於蘭
「ふんばれ、ふんばれ」

映画【引っ越し大名!】より

これまで、のぼうの城と引っ越し大名!の2作で時代劇映画を監督した犬童一心。少女漫画を原点とするその作風では、原作に基づいたうえで男性同志のコンビネーションが強調して描かれています。

著者名:三宅顕人

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原田眞人

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【関ヶ原】など司馬遼太郎作品の映画化に近年取り組む原田眞人(はらだまさと)。学生時代に山手樹一郎や五味康祐、司馬遼太郎の時代小説に大いに親しみ、映画監督デビュー直後には司馬遼太郎に映画化の打診をし、断られたエピソードもあります。司馬遼太郎作品への想いは特に強く、映画監督デビューから40年以上の時を経て司馬遼太郎作品の映画化を実現させました。

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滝田洋二郎

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【陰陽師】の監督以降、【壬生義士伝】【天地明察】など時代劇映画を多数手がけるようになった滝田洋二郎(たきたようじろう)。時代劇映画への関与はテレビ局主導の映画製作がちょうど華やかになっていく時期でした。そんな滝田洋二郎は時代劇映画ではベストセラーに寄る大作を委ねられ、原作を脚色するうえで主に斬り合いや切腹を美徳とする武士の姿が強調されます。

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森田芳光

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【椿三十郎】のリメイクで初めて時代劇映画に挑んだ森田芳光(もりたよしみつ)。自主制作映画・映画祭の興隆期に監督デビュー後、人気映画監督として長らく活動を続けるなかで晩年の取り組みが時代劇映画でした。晩年であっても、黒澤明リバイバルや時代劇映画ブームのなかで監督作を手がけ、常に日本映画の先導的な役割を果たし続けました。その森田芳光の時代劇映画では、刀を抜かない心得が描かれます。

森田芳光

石井岳龍

石井岳龍
【五条霊戦記 GOJOE】で初の時代劇映画に挑んだ石井岳龍(いしいがくりゅう)。パンク・ロックに大いに影響を受けた前衛的と評される監督作品を発表し続けています。その破壊的な世界観から静けさに耳を傾けることを主題とした音楽ジャンルのひとつ、アンビエント(環境的)になぞらえた内的世界へと関心を移すなかで発表したのが自身初の時代劇映画でした。その後2作目の時代劇映画は、パンク・ロッカーが書いた小説の映画化でした。石井岳龍監督作品では時代劇であっても常に音楽的アプローチが試みられています。

石井岳龍

中野裕之

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SF時代劇映画【SF サムライ・フィクション】で劇場用映画監督デビューした中野裕之(なかのひろゆき)。映像監督としてミュージックビデオの黎明期から活躍し、映画監督として手がける長編映画の多くが時代劇です。ピースを自身の主題と語るその映像作品のなかでも時代劇映画では剣の腕前と平和の世が常に対立化され、観客に問いが投げかけられます。

中野裕之

田中光敏

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【火天の城】で自身初の時代劇映画を手がけた田中光敏(たなかみつとし)。続く【利休にたずねよ】でも時代劇映画を手がけました。それらは共に山本兼一の時代小説が原作です。武士よりも技術者・職人に関心を寄せ続けた山本兼一の想いを反映し、田中光敏も技術者・職人の矜持を武士以上に色濃く描きました。

田中光敏

三池崇史

三池崇史
約50年前の名作時代劇映画【十三人の刺客】と【切腹】のリメイクを託された三池崇史(みいけたかし)。両作では江戸時代に形成された「忠孝一致」を重んじる武士道の否定が描かれます。その後も同じく「忠孝一致」の否定を主題とする人気漫画【無限の住人】の映画化も託されます。三池崇史はそれらの時代劇を手がけるにあたり、万民、家族愛などを強調し、さらに現代の感覚で武士道を描きます。

三池崇史

篠原哲雄

篠原哲雄
【山桜】、【花戦さ】など自然にちなんだ時代劇映画を監督する篠原哲雄(しのはらてつお)。藤沢周平の時代小説映像化ブームのなかで時代劇映画を手がけることになりました。その自然にちなんだ題材は、自然の力によって武士の力に立ち向かおうとする意志が描かれます。

篠原哲雄

本木克英

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【超高速!参勤交代】シリーズで近年の時代劇映画ブームを後押した本木克英(もときかつひで)。大手の映画・配給会社出身という恵まれた経歴によって巨匠達の技芸を受け継いでいます。また配給会社出身の経験からその監督作では女性の観客を大きく意識した時代劇映画が目指されています。

本木克英