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日本刀の入札鑑定

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刀剣に興味を持ったなら、今後も楽しく刀剣知識を深めていきたいものです。そうした方におすすめなのが、遊びながら知識を体得できる「入札鑑定」というイベント。鑑定と聞くと、非常に難しそうなイメージを持ってしまいがちですが、実際には刀剣とその名称、その特徴などを覚えるだけなので、経験を積むことで知識を蓄えていくことができ、初心者の方にもおすすめです。
入札鑑定とはどのようなことをするのか、入札鑑定のヒントや開催場所、勉強方法などについて、詳しくご紹介します。

刀剣の「入札鑑定」とは

入札鑑定

入札鑑定

刀剣の「入札鑑定」とは、いったいどのようなものなのか、その概要を見ていきましょう。

刀剣は、過去1,200年にわたって制作されてきており、20,000名もの刀工が存在。刀工だけでこれだけの人数がいるのであれば、無数の刀剣が打たれてきたと言えるのです。

刀剣には、刀工や流派、また時代によって様々な特徴があります。刀剣のことをしっかりと勉強していくと、それらの特徴の違いが分かってくるのです。刀剣の入札鑑定は、そのような方達の力試しの場と言えます。

「入札鑑定・刀剣・日本刀の飾り方・刀剣押形」をはじめ、日本刀に関する基礎知識をご紹介します。

入札鑑定とは作者当てゲーム

入札鑑定とは、一言で言うとゲームです。

刀剣を鑑賞する際、(つか)が付いた状態で、銘の入った(なかご)部分を隠して、誰が作った物なのかを紙に書いて当てるというもの。一見すると非常に難しそうなイメージです。もちろん、入札鑑定に挑戦して間もない場合は、正解とはほど遠い解答をしてしまうでしょう。

しかし、入札鑑定とは人で例えるなら、特定の人の顔とその人の名前や体格、性格などを一致させることと同じなのです。つまり、今まで生きてきた中で、誰しもが無意識に行なってきたことであるとも言えますが、刀剣の入札鑑定には、ある程度の知識を必要とします。

人相と名前を一致させるように、自然とできるものではありません。特に、書物等に書いてあることは専門用語が多いので、専門用語も含めて理解するには一定の時間を要するのです。

しかし、そこで諦める必要はありません。刀剣の入札鑑定は、誰もが最初は初心者です。間違ったからといってペナルティがある訳ではないので、どんどん勉強して挑戦していきましょう。

幸い、学校の勉強のように苦手なものを勉強するわけではないのです。刀剣の入札鑑定に挑戦したいという時点で、刀剣のことが好きなのですから、難しい専門用語であっても楽しんで勉強していくことができると言えます。

時間がかかってもいいので、1振ずつ真剣に刀剣を観ているうちに、自然と鑑賞のポイントが分かり、さらに知識を深めていくことができます。頑張って勉強して、自分が推察した刀剣が正解していたら、たまらなくうれしい気分になるもの。一度それを味わうと、さらに勉強したくなりますし、遊び感覚で勉強できるのが、入札鑑定の良いところです。

入札鑑定のルール

刀剣の入札鑑定のルールは、とても簡単です。まず、刀剣は柄が付いた状態で観ることができます。ただし、茎部分には、刀剣の銘が入っているので、その部分だけは見えないようになっています。そこさえ見なければ、自由に鑑賞できるのが、入札鑑定の良いところなのです。

遠くから観るだけではなく、刀剣を実際に手に取って、「姿」・「地鉄」・「刃文」・「鋒/切先」等を充分観察してみましょう。いつの時代、どこで、誰が作った物なのかをじっくりと鑑賞するのがポイントです。

鑑賞が終わったら、「入札票」に答え(刀工名)を書いて、判者(採点係)に入札(提出)。判者(採点係)から、入札票が返され、当たりの場合は票に「当」、または「同然」と書かれています。不正解の場合であっても、それですぐに入札鑑定が終了してしまうわけではありません。

不正解の場合は、判者(採点係)からヒントをもらうことができます。

そして、その判者(採点係)のヒントから刀剣の刀工名を推察して、再び回答することができますが、何度でも解答できる訳ではありません。例えば、3本入札の場合は、1振の刀剣につき、合計3回までしか答えることはできないので、注意しましょう。

また、何度目に正解したかによって点数が異なり、当然のことですが、少ない回数で正解したほうが、得点は高くなります。1回目で正解した場合は20点、2回目は15点、3回目は10点。

ちなみに、先ほど軽く登場した同然とは、完全な当たりではありません。しかし、その刀工の兄弟や師弟の作品でかなり近いので、当たり扱いということです。ただし、完全な正解ではなく、「おしい!」ということなので、正解と比べて得点が少なくなります。1回目で同然の場合は15点、2回目は10点、3回目は5点加算。

入札鑑定の出題数は全5問、合計100点満点で高得点を競います。回答時間が終了したら、柄を外して茎に刻まれた銘を確認。そのあと、講師からそれぞれの刀剣に対する解説が始まります。入札鑑定のルールは、非常にシンプルで簡単。

そのため、刀剣に対しての知識を有しているのであれば、誰でも気軽に挑戦できます。

入札鑑定の特典

刀剣の入札鑑定は、最初はなかなか難しいものですが、参加していくうちに非常に楽しくなってきて、1問でも正解できると本当に嬉しいもの。入札鑑定自体が楽しいだけではなく、なんと成績上位者は、賞状や記念品をもらえる場合もあります。

もちろん、すべての入札鑑定で賞品が出る訳ではありません。

また、どのような記念品がもらえるのかも、入札鑑定会によって異なります。時として、捻り小刀などのような、刀剣好きであればたまらないような記念品をもらえることもあるのです。

さらに、入札鑑定会次第では、上位者への記念品だけではなく、参加賞がもらえることも。靖国神社で開催された入札鑑定会は、入札鑑定で使用した神社の名前入りの鉛筆や、参加賞として破魔矢などがもらえたこともあるので、普段手に入れられない物が、もらえるチャンスと言えます。賞品目当てと言うとイメージが良くないですが、やはり非売品をもらえるチャンスは魅力的。

上位入賞というのは、初心者には難しいとは言えますが、参加賞なら誰でも貰えるのです。

入札鑑定に参加することで、身に付く知識や、正解するためのコツなども分かってくるので、初心者だからと気おくれせずに、積極的に参加することをおすすめします。

入札鑑定のヒント

入札鑑定とは、刀剣の刀工名などを当てるゲーム。ルールでも簡単にご紹介した通り、1度不正解になったからといって、それで終了となるわけではありません。

多くの場合は、3回までであれば再解答をすることが可能。

さらに、入札鑑定で不正解になった場合、判者(採点係)から入札票にヒントを書いてもらえます。ただし、このときのヒントは、丁寧に書いてもらえるわけではなく、特定の言葉が書かれるのです。その言葉を理解できないと、せっかくのヒントも役立てることができませんので、その際に記載されるヒントについて、どのようなものがあるのか確認していきましょう。

同然(どうぜん)
個銘そのものは当たっていないが、師弟、親子、兄弟などの近い関係の入札で「当たり同
然」ということ。
国入(くにいり)
当たりではないが、同じ国の刀工によるもの。
通り(とおり)
国は違うけれど同じ街道の他国の刀工によるもの。
時代違い(じだいちがい)
そもそも作られた時代が違う。
能候(よく)
正解ではないけれど同じ国の刀工によるもの。
(いや)
同じ街道にも入っておらず、全く違う刀工によるもの。
イヤ縁あり(いやえんあり)
国が違うが、流派系統の関係がある刀工によるもの。
イヤ筋能候(いやすじよくそうろう)
違っているが、師筋は関連がある刀工によるもの。

正直なところ、入札鑑定を始めたばかりの人は、刀剣に対しての知識が不足しがちです。そのため、上記のようなヒントを得ても、そのヒントを読み解くのは簡単ではありません。

知識のある刀剣の数が少ないと、それだけ引出しが少なくなってしまいます。なぜなら同じ国の刀工、他国の刀工、同じ街道、師弟関係などのヒントをもらっても、正解を導き出すのは難しいからです。しかし、3回までであれば挑戦できるので、分からないと直ぐ諦めるのではなく、分からないなりにもヒントをもとに推理して、ぜひ正解を導きだしましょう。

入札鑑定の開催場所

ここまでご紹介してきた中で、刀剣の入札鑑定とはどのようなもので、間違った場合にもらえるヒントはどういったものなのかを説明してきました。

刀剣に対しての知識をしっかりと勉強できたら、いよいよ入札鑑定に参加です。

「入札鑑定ができる場所はどこなのか」、「何を持っていけばいいのか」などまだまだ分からないことが多いでしょう。入札鑑定の開催場所や持ち物、そして服装や参加の際のポイントなどについてもご紹介します。

開催場所

入札鑑定は、様々な場所で開催しています。毎年開催されているような場所は、一度参加すれば分かります。しかし、初めて参加する場合、何を調べればいいのか分からないので、そのような場合は、主催者で検索してみましょう。

多くの入札鑑定会は、「公益財団法人日本美術刀剣保存協会」やその支部をはじめとして、日本全国にある様々な刀剣愛好団体が行なっています。

そのため、自分が住んでいる地域にある協会や団体のホームページにアクセスをしてみるか、場合によっては、電話で確認するのもおすすめです。

確認をする際には、参加資格を忘れずにチェックしましょう。その団体の会員になって初めて参加できる鑑定会、非会員(ビジター)でも参加できる鑑定会など、団体によって様々です。

団体の中でも、鑑定会によって異なることもあり、場合によっては会員になることも視野に入れて、問合せをしてみることをおすすめします。

日本美術刀剣保存協会日本美術刀剣保存協会
「日本美術刀剣保存協会」は、日本国の文化財の保護と文化の普及振興に寄与することを目的として活動しています。

持ち物

入札鑑定の持ち物

入札鑑定の持ち物

持ち物は、次のような物があると良いでしょう。

  • えんぴつ
  • 消しゴム
  • メモ帳
  • 同然表(なくても良い)
  • 刀剣に関する本(なくても良い)

「同然表」とは、刀剣の書籍などに付属していることもあります。ない場合は、刀剣博物館などでも安く購入することができるでしょう。

同然表も刀剣に関する書籍も、必ずしも必要ではありません。ただ、持っておけば入札鑑定が終わってすぐに答え合わせができ、より詳しい情報を得ることができるでしょう。

すぐにチェックすることで、知識を定着させやすくするというメリットがあります。

刀剣展示をしている博物館・美術館についてご紹介!

服装

多くの場合、入札鑑定にドレスコードはありません。

ラフな格好で気軽に参加可能。ただし、会場は和室であることも多く、正座することもあるので、正座しやすい服装がおすすめです。

初心者でも参加できる?

ほとんどの刀剣愛好団体では、初心者でも安心して、気軽に入札鑑定に参加できます。初心者に対して先生や先輩が付いて、刀剣の見方を丁寧に指導してくれることもあるので安心です。

もしも刀工が思い浮かばないときは?

初めのうちは、なかなか正解できなくて辛いこともありますが、当たらなくて当たり前と開き直ることも大事であり、本気で入札していくうちに、観察眼が鍛えられます。ズバリ刀工名を当てられなくても、参加するうちに刀剣の作られた時代や国までは当てられるようになっていくのです。

まずは、入札鑑定に参加して楽しむことから始めましょう。

入札後の勉強方法

入札後の勉強方法(質問をする)

入札後の勉強方法(質問をする)

入札後は、判者(答え合わせをする先生)から解説してもらうことができます。しっかりと話を聞き、メモを取ったり、答えを聞いたのちに再度、刀剣の実物をしっかり観察したりして、知識と共に頭へたたき込みましょう。

そして、少しでも気になることがあれば、ささいなことでも質問することをおすすめします。疑問を減らすことで、定着率を上げることができるのです。

自宅に帰ったあとも写真などを合わせながら、自分が入札鑑定した刀剣について調べましょう。記載されている特徴と、自分の感じた特徴をすり合わせてみると良いです。さらに、ガラス越しの展示物と、実物に差があった場合は、その差を再度確認すると次回につなげることができます。

まとめ

刀剣の入札鑑定は、難しそうな印象を持ってしまいがちですが、ゲームと考えると非常にとっつきやすくなるのです。刀剣が好きなのであれば、刀剣について勉強をして、その腕試しとして参加してみましょう。

初心者でも気軽に参加でき、鑑定会によっては記念品などがもらえることもあるので、ぜひ入札鑑定に挑戦してみることをおすすめします。

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